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2017-09-11

えひめ国体展望~その1~ 瀬戸、大橋ら 世界選手権ファイナリストの エントリー状況

世界選手権は思ったような結果を残せなかったが、2つの銅メダルを獲得した瀬戸。シーズン締めくくりとして、どのような泳ぎを見せるのか?

 今シーズン、国内最後の長水路でのビッグイベントとなるえひめ国体競泳競技が9月15日から17日までの3日間、愛媛県・アクアパレット松山特設プールにて開催される。夏のブダベスト世界選手権に出場した日本代表選手たちにとっては、長水路での泳ぎ納めとなる大会。都道府県の顔として実力者らしい泳ぎを期待したい。

 ここでは、ブダベスト世界選手権個人種目のメダリストを含むファイナリスト9名のエントリー状況をご紹介する(選手の所属は「国体/第1所属/学年」としてある)。

 男子では、世界選手権の400m個人メドレー、200mバタフライで銅メダルを獲得した瀬戸大也(埼玉/ANA)は初日の成年男子400m自由形と同200m個人メドレーに出場。「(8月下旬の)ユニバーシアード後もそれほど追いこんではいない」というが、国体後には約1カ月のオフを取る予定だけに、メダリストらしい泳ぎでシーズンを締めくくってくれるだろう。

 世界選手権200m平泳ぎで2位、3位に入った小関也朱篤(山形/ミキハウス)と渡辺一平(大分/早稲田大3年)は2日目の成年男子100m平泳ぎで相まみえる。8月中旬の取材では「密かに狙っています」と語っていた小関だが、自己ベスト(58秒91)が日本記録まで0秒01と迫っているだけに、状態次第では好記録が期待できるかもしれない。一方の渡辺は9月上旬のインカレでリレー含めて10レースを泳いでいるだけに、万全の状態とはいかないだろうが、200m平泳ぎの世界記録保持者としての意地は見せてくれるはずだ。

200m平泳ぎでは世界のメダリストとなった渡辺(左)、小関は、2日目の成年男子100m平泳ぎに登場

 世界選手権200mバタフライでは6位に終わったものの、昨年のリオ五輪の同種目銀メダリストである坂井聖人(早稲田大4年/福岡)は、初日の成年男子100mバタフライと2日目の100m背泳ぎにエントリー。100mバタフライにおいては、大学の後輩で今季、100m、200m共に成長を遂げた幌村尚(兵庫/早稲田大1年)に分があるが、意地は見せたいところだ。

 女子では、世界選手権個人メドレー200m2位、400m4位の大橋悠依(滋賀/東洋大4年)と400m5位の清水咲子(栃木/ミキハウス)が初日の成年女子200m個人メドレーにエントリー。大橋は2日目の100m自由形に出場予定で、インカレの400mフリーリレーの第1泳者として55秒11の自己ベストをマークしており、上位陣とどこまで戦えるかにも注目が集まる。

 世界選手権では思ったような成績を残せなかったが、8月下旬に米国で開催された世界ジュニア選手権では日本新を出した50mバタフライを含め3つの金メダルを手にした池江璃花子(東京/ルネサンス亀戸/高校2年)は2日目の少年A女子100m、同50mと自由形2種目にエントリーしている。

この夏は世界ジュニア出場のため、夏の国内大会は不出場となった池江は、今大会、自由形2種目にエントリー

 ほか、世界選手権200mバタフライ6位の長谷川涼香(埼玉/東京ドーム/高校2年)は2日目の少年A女子の2バタに、同200m個人メドレー5位の今井月(愛知/豊川高2年)は初日の少年A女子の200m平泳ぎ、2日目の少年A女子100m自由形に出場予定だ。

 以上9名以外の3名のファイナリストである萩野公介(栃木/ブリヂストン)、古賀淳也(第一三共)、入江陵介(イトマン東進)は今大会、欠場する。

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