8月4日(日)から8日(木)までの5日間、沖縄県・タピック県総ひやごんスタジアムにて開催される南部九州総体(インターハイ)陸上競技、大会4日目の7日(水)は、なんといっても日本選手権で男子800mを制したクレイ・アーロン竜波に注目!
※写真上=6月の日本選手権800mで優勝を飾り、注目度も急上昇のクレイ
撮影/田中慎一郎(陸上競技マガジン)
9種目で勝者が決まる大会4日目には、注目の男子800mが行われる。日本選手権でU20日本新の1分46秒59をマークして、高校生初の優勝を飾ったクレイ・アーロン竜波(相洋高3年・神奈川)が、28年ぶり7人目の連覇と大会記録(1分48秒62)の更新に挑む。1分49秒56の南田航希(大塚高3年・大阪)や1分50秒台も3人おり、3位まで50秒台、6位まで51秒台だった2017年を上回る過去最高の戦いになりそう。複数の選手が1分50秒を切れば初めてだ。
女子は日本選手権の予選で高校歴代6位の2分04秒73、決勝で4位に入ったヒリアー紗璃苗(明星高3年・東京)が優勝候補筆頭に躍り出た。7月には400mで54秒44と好調を維持。高校記録を目指しており、伸びしろは計り知れない。
女子200mはU18日本歴代4位の23秒90(-0.4)で日本選手権2位の景山咲穗(市船橋高3年・千葉)を軸に、同歴代9位の23秒99(+0.4)で北海道大会を制した石堂陽奈(立命館慶祥高2年)、日本選手権4位の井戸アビゲイル風果(至学館高3年・愛知)ら、注目スプリンターがそろう。
七種競技は5103点の伊藤桃子(中京大中京高3年・愛知)を筆頭に、5000点台が5人。ここに昨年2位の堂本鈴華(大塚高3年)を加え、6人が5000点を超えた16年並みの激戦になるか。6種目めのやり投、最終種目の800mで大きく順位が変動しそうで、最後まで目が離せない。
棒高跳は近畿大会で高校歴代4位タイの4m00を跳んだ古林愛理(明石商高2年・兵庫)、昨年2位で、同歴代9位タイの3m91を持つ台信愛(中間高3年・福岡)が中心。インターハイ初の4m台に期待したい。
男子三段跳では、大阪府大会で高校歴代6位の15m80(-0.6)を跳んだ井村慧士(太成学院高3年・大阪)がさらなる記録更新を狙う。本命不在の200mは、秀島来(東海大浦安高3年・千葉)、昨年4位の木村稜(乙訓高3年・京都)、鵜沢飛羽(築館高2年・宮城)らで大混戦。5000mはンガンガ・ワウエル(興国高3年・大阪)ら留学生に、7月の宮城県選手権で13分55秒10をマークした吉居大和(仙台育英高3年)、昨年8位の花尾恭輔(鎮西学院高3年・長崎)がどんな勝負を挑むか。女子やり投は今季51m台を3度記録した髙橋奈々(滝川二高3年・兵庫)がリードする。
文/石井安里
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