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2017-12-23

箱根駅伝 大学別展望⑪ 中央学院大学

箱根駅伝のチームエントリーから大学別に展望する⑪校目は前回6位の中央学院大だ。近年は駅伝で安定した力を見せる同校。今回は三強崩しでチーム史上最高成績の3位を更新することも、十分に可能だろう。

前回経験者8人が残る

中央学院大エントリー選手一覧
大森  澪4 28:56.06 1:02:47
新井 翔理4 29:28.84 1:03:36
細谷 恭平4 29:24.20 1:04:05
由見 光道4 29:26.71 1:05:40
廣  佳樹3 29:08.46 1:04:55
釜谷 直樹3 29:34.53 1:04:55
樋口  陸3 29:33.75 1:10:00
福岡 海統3 29:15.89 1:03:47
光武  洋3 29:20.94 1:04:06
市山  翼3 29:27.97 1:03:31
横川  巧2 28:29.12 1:03:05
高砂 大地2 28:54.13 ――
藤田 大智2 29:52.22 1:04:00
有馬 圭哉2 29:28.51 1:04:58
城田  航2 29:33.62 1:05:40
高橋 翔也1 29:02.98 ――
    平均 29:18.62 1:04:39
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト)
 11月の全日本大学駅伝では6位に入り、昨年の5位に続いてシード権を獲得した。それでも川崎勇二監督は中心選手たちを叱咤したのは、期待の大きさの表れなのだろう。
 前回大会の6位はチーム史上3番目の好成績で、そのときの出走メンバーが8人、往路の選手に関しては全員が残る。今回はもちろん、その上を目指すことになる。
 その8人は全員、エントリーされた。そのなかで山下り6区を2年連続で走り、1年時には区間3位に入った樋口陸は今季、ケガなどもあり6月の記録会からレースに出場しておらず、外れることも予想されたが、メンバー入りを果たした。前回大会はリザーブだったが、今季で力を付け、全日本5区で区間6位と好走した市山翼、1年生ながら出雲、全日本と走っている高橋翔也がエントリーされ、箱根路を走ることになりそうだ。

山に一日の長あり

 往路の基本的なオーダーは前回大会がベースとなるだろう。前回1区の大森澪は今季も出雲、全日本ともに1区で起用され、出雲では区間3位、全日本では区間6位で、先頭を見せる位置で襷を渡した。しっかりと流れを作ることができる選手だ。
 2、3区には前回1年生ながら起用された高砂大地、横川巧が入りそう。前回は高砂が区間15位、横川は区間12位に終わったが、この1年でどれだけ成長したかを見せたいところだ。
 4区を前回走ったのは新井翔理だが、前回8区の廣佳樹や、市山、高橋と誰が走ってもそん色はない。復路の戦略とかねて決まりそうだ。
 5、6区の特殊区間にも昨年の経験者が残る。山上り5区の細谷恭平は前回区間3位。前回の区間1、2位の選手は卒業しており、今回は区間賞候補だ。6区の樋口も万全な状態で臨めれば区間賞を狙える力があるだけに、山では頭一つ抜け出している。
 復路にも力のある選手を回すこともできるだけの戦力はある。チームの目標は5位以内だが、84回大会のチーム最高成績である総合3位を狙うだけの力はあるだろう。

エースの大森(左)と主将の新井。4年生が中心となりチームをけん引する(写真/椛本結城)

前回大会5区区間3位の細谷は今回は区間賞候補だ(写真/中野英聡)

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