日本陸連アスレティックス・アワード2017が都内で開催され、優秀選手賞に選ばれたサニブラウン・アブデル・ハキームが出席した。アメリカ・フロリダ大に進学し、現地でどのような生活を送っているのだろうか。
今季、サニブラウン・アブデル・ハキームは日本選手権100m、200mを制し、ロンドン世界選手権200mでは7位入賞を果たした。そして、下半期からはアメリカ・フロリダ大に進学。一時帰国し、日本陸連アスレティックス・アワード2017の優秀選手賞に選出され、式典に出席した。
「大学の近くで一人暮らしをしています。4カ月たって、やっと慣れてきました。授業は50分で、1日3限がマックス。月曜日は2限で1セットが2コマあります。宿題も多いですし大変ですが、自由に生きています」
授業にも少しずつ対応し、充実した日々を過ごしているという。食事面では、平日は大学のダイニングで取りながら、「自炊も少しはしています。炊き込みご飯とか」と笑った。
入学前はプロ選手が集まるクラブチームで練習を積んでいたサニブラウンだが、現在は大学でトレーニングしている。
「クラブと大学とでは、指導面での大きな違いはありません。人数が少し増えたくらい。レベルは100mで10秒1、2台がいます。日本と大きく違うのは、土日に練習がないところ。トラックでの練習は長くても15時半から16時くらいには終わります。ウェイトトレーニングは週3回、1時間ほど行っています」
タイムや実績では、チーム内でもサニブラウンがトップクラス。言葉の面でも、「元々、少しは英語を話せていましたが、慣れてくれば勝手に話せるようになってきた」と言う。
優秀選手賞に選出され、表彰されるサニブラウン(写真/椛本結城)
今シーズンは、日本選手権からロンドン世界選手権まで一気に駆け抜けた。18歳で100m、200mを制し、タイムも2016年までのベストから短縮。100mが10秒22→10秒05、200mが20秒34→20秒32となった。
体型もフォームも明らかに進化。上体のブレもなくなり、しなやかな走りはより磨かれていた。
「とにかくシーズンが長かったから、まだモチベーションが……。もうシーズンが始まるのか、という感じです」
それだけ、濃密なシーズンだったということだろう。アメリカの大学陸上界は1月から室内のレースが各地で行われるというが、まだまだどこに合わせていくか検討する段階だ。
桐生祥秀(東洋大)が日本インカレで9秒98をマークしたことについては、「タフだなぁと思いました。僕はロンドンが終わって疲れ切っていたのに、多田(修平)さん(関学大)もそうですが、9月にあのタイムで走ったのはすごい」と振り返った。
サニブラウン自身、ロンドン世界選手権の結果にも「満足いくものではなかった」と受賞時のスピーチで話した。200m入賞の快挙にも、悔しさの残る大会だったという。
「特に100mの準決勝でつまずいてしまったところ」
それは、経験の差なのか、それとも。
「経験なのか……どうなんですかね。でも、『あの経験があったから』と思えるようになっていければいいなと思っています」
傍から見れば順風満帆なシーズンでも、悔しさと課題がたっぷりあった2017年。
「まだアメリカの試合がどんなスケジュールなのか分かりませんし、来年の日本選手権に出るかはまだフィフティー・フィフティー。U20世界選手権(フィンランド)は2016年に出られなかったので、2種目で狙っていきたいと思っています」
「東京オリンピックで金メダルが取れたら最高」という大きな夢に向かって、まだまだ進化が止まることはない。
日本のスプリンターが世界大会100mでメダルを争う。そんなシーンがいつか見られるかもしれない。
文/向永拓史
フォトセッションに応じる受賞者たち(写真/椛本結城)
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