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2019-06-20

Baseball Clinicイベント 「高嶋仁×田尻賢誉クロストーク」開催

6月19日、東京・出版クラブホールにて「高嶋仁×田尻賢誉クロストーク」が開催された。同イベントは『智弁和歌山・高嶋仁のセオリー 甲子園最多勝監督の勝つための法則88』(ベースボール・マガジン社刊)出版を記念して行われたもので、平日にもかかわらず80人を超える高校野球ファンが集まった。

写真◎ベースボールクリニック編集部

 一学年10人、寮もない環境の智弁和歌山を、35回(うち優勝3回)甲子園へと導いた名将の指導の極意をまとめた『智弁和歌山・高嶋仁のセオリー』だが、田尻氏は「高嶋さんの人柄も伝えたかった」と同書に込めた思いを語った。

 一方の高嶋氏は、監督就任当初同好会のような雰囲気だった部を「まずは体力で日本一になろう」と厳しいトレーニングに取り組んだことでチームの精神力を高めていったことなど、強豪野球部をつくり上げた方法論の一部を紹介。
 また、田尻氏からの「今までで一番戦いにくかった監督は?」との問いには「高知にいる……名前は知りません」と笑わせながらも、「明徳義塾とは定期戦をやっているので、お互いに考えていることが分かってしまう。『こういうとこではバントせえへんな』と思うと、向こうもバントシフトを敷いてこない。エンドランかけたらうまいことゲッツーにひっかかったりする。やっぱり性格を読まれて研究されているなと思うことはありました」と、長年のライバルである明徳義塾高・馬淵史郎監督とのエピソードを語った。

 ファンからの質問コーナーでは「選手に声を出させる方法」「小学生の指導で大事なこと」といった指導者に向けたアドバイスも送られるなど、終始なごやかなムードで行われた今回のイベント。『智弁和歌山・高嶋仁のセオリー』と併せて、高嶋氏、田尻氏の高校野球に対する大きな愛情を感じられる貴重な機会となった。

「智弁和歌山・高嶋仁のセオリー 甲子園最多勝監督の勝つための法則88 」
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