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2019-12-18

【アメフト】ライスボウル記者発表会 4連覇狙う富士通か、関学大鳥内監督有終の美か

 アメリカンフットボールの日本一をかけて来年1月3日に東京ドームで行われる第73回日本選手権・ライスボウルの記者発表会が、12月17日、東京都内で開かれた。

 記者発表には、15日の全日本大学選手権「甲子園ボウル」で、早稲田大学ビッグベアーズを破って2年連続30回目の学生王者となった関西学院大学ファイターズの鳥内秀晃監督とDL寺岡芳樹主将が、16日の日本社会人選手権「ジャパンXボウル」でパナソニックインパルスを降して、4年連続5回目の社会人王者となった富士通フロンティアーズ・山本洋ヘッドコーチ(HC)とOLBの趙翔来副将が出席し、それぞれ日本一へ向けて決意を語った。

 関学大は早大に、富士通はパナソニックに、ともに苦戦を強いられた。後半に入ってからリードを奪われながら再逆転して勝ち上がってきた。関学大が勝てば、18年ぶり2回目の、富士通が勝てば、4年連続5回目の日本一となる。4連覇となれば、オービックシーガルズに並んで史上2チーム目。ライスボウルで富士通と関学大が対戦するのは2年連続4回目。過去は富士通の3勝。

 1992年に就任し、28年目の今季限りでの勇退を明言している鳥内監督は、ライスボウルが指揮官としてラストゲーム。会見では「ライスボウルにまた帰って来られて非常に光栄に思っております。私は最後のシーズンということですが、いつもライスボウルに負けて一年間暗い雰囲気でやっている。今回は本当に最後なんで。負けてしまうと、一生暗いままで終わってしまうので、なんとか勝てたらいいなと思っています」と、ジョークも交えながら抱負を語った。富士通については「昨日のジャパンXボウルをテレビで見たけれど、レベル的には学生と全然違う。向こうはオールスターチームなんで何とか食らいついていきたい」と話した。

 反対に、今年が就任1年目で初出場の山本HCは「今回もライスボウルに出場できてうれしく思っております。昨日、JXBが終わったばかりで、ライスボウルに向けてはまだまったく準備はできておりません。チームとして、一からしっかり準備をして臨みたい。甲子園ボウルの中継を少し見たが、鳥内監督は『おもろいことをやる』とおっしゃっていたので、そういったところにも準備を重ねていきたい」と話した。

 会見の中では、檀上の鳥内監督が自ら挙手をして発言を求め、「NHKさん、(ライスボウルを)もうそろそろBSではなく、地上波で放送してほしい。どうですか」と“逆質問”をして、場内を沸かせる場面もあった。

 また、演歌歌手の島津亜矢さんが、試合前の国歌独唱とハーフタイムショーに登場する。キックオフは午後3時。

(左から)富士通の趙翔来副将、山本洋HC、関学大の鳥内秀晃監督、寺岡芳樹主将=2019年12月17日、撮影:小座野容斉

握手を交わす富士通の山本洋HCと関学大の鳥内秀晃監督=2019年12月17日、撮影:小座野容斉

健闘を誓いあう富士通の趙翔来副将、関学大の寺岡芳樹主将=2019年12月17日、撮影:小座野容斉

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