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2020-10-15

【アメフト】強豪アラバマ大のセイバンHCがコロナ陽性で自宅隔離に 全米優勝6回、コーチ年俸トップの9億8000万円

アラバマ大のニック・セイバンHC=photo by Getty Images

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米カレッジフットボールの強豪、アラバマ大のニック・セイバンヘッドコーチ(HC)が10月14日、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の陽性と判定された。複数の米メディアが伝えた。スポーツ専門局ESPNによると、今月末で69歳になるセイバンは現在のところ無症状で、結果が判明後ただちに自宅に帰り、隔離された状態にあるという。アラバマ大はグレッグ・バーン体育局長もCOVID-19 の陽性と判定された。アラバマ大は、全米トップ級の強豪で、通算900勝以上、ボウルゲーム出場71回という名門中の名門。セイバンは同校のHCに就任後、13シーズンで全米王者5回という、カレッジフットボールのきっての名将だ。


 アラバマ大は、セイバンの自宅での隔離に伴い、オフェンス・コーディネーターのスティーブ・サーキジアンが、暫定的にチームの指揮を執っているいう。セイバンは、ネットワークアプリのZOOMを使って14日のチーム練習をチェックしたという。

 サウスイースタンカンファレンス(SEC)に所属するアラバマ大は今季はここまで3勝0敗で、AP通信とコーチ投票の両方で、全米ランキング2位につけている。アラバマ大は、今週末の10月17日土曜日には、同じく3勝0敗で全米ランク3位、同じSECのジョージア大と大一番があるが、セイバンがこの試合の指揮を執ることができるかどうかは不明だ。

 セイバンは1951年10月31日生まれ、オハイオ州のケント州立大を卒業後、指導者の道に入った。カレッジフットボールでキャリアを重ねた後、1990年に、NFLクリーブランド・ブラウンズのビル・ベリチックHCの元でディフェンスコーディネーターを務めた。その後カレッジフットボールに戻り、ミシガン州立大、ルイジアナ州立大(LSU)でHCを歴任した。LSU時代の2003年には初めて全米王者(BCS王者)に輝いた。

 いったんNFLのマイアミ・ドルフィンズでHCを務めたが、2年で辞任して、2007年からアラバマ大のHCを務めた。過去13シーズンで、二ケタ勝利12回、全米決勝戦進出7回、優勝5回(BCS選手権3回、カレッジフットボールプレーオフ2回)、今季の3勝も含めれば160勝23敗という好成績を収めてきた。


 HC通算では4大学で251勝65敗1分け、ボウルゲーム15勝10敗、全米王者6回という実績を持つ。米紙USA Todayによれば、2020年の年俸は930万ドル(約9億8000万円)で、カレッジフットボールで最高給。プロのNFLでも、彼より高給のHCは4人しかいないという。

アラバマ大のニック・セイバンHC=photo by Getty Images

アラバマ大のニック・セイバンHC=photo by Getty Images

アラバマ大の本拠地、ブライアントデニースタジアム(米アラバマ州タスカルーサ)=撮影:小座野容斉

アラバマ大の本拠地、ブライアントデニースタジアム(米アラバマ州タスカルーサ)=撮影:小座野容斉

アラバマ大の本拠地ブライアントデニースタジアム内のロッカールーム=撮影:小座野容斉

アラバマ大の本拠地、ブライアントデニースタジアムのロッカールーム=撮影:小座野容斉

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