2018年ドラフト会議で巨人から5位指名を受けた折尾愛真高・松井義弥の打撃フォーム。主将としてチームをまとめ、夏の甲子園に出場、1回戦の日大三戦では初回一死二塁の打席でフルカウントからのスライダーをとらえ、右前安打を放った。
写真/ベースボール・クリニック
甲子園を懸けた北福岡大会を前にした練習試合で死球を右ワキ腹に受けた影響で、フォームを試行錯誤。力感ない構え、タイミングを取る際に大きく上げる右足、やや浅めのトップを取ることで、痛めた個所をかばっている。奥野博之監督が称賛するのが、構えからトップまで上体にブレが出ないタイミングの取り方。加えて振り出していく際には、手首の撓屈(親指側への屈曲)がほどけることなく、ヘッドが最短距離を通っている。また、軸足重心で迎えるインパクトが高校生離れした飛距離を生み出す秘訣だとも言う。
191センチ88キロの恵まれた体躯を持つ。2年のシーズンオフ前に測定した、あるスポーツメーカーが主宰するスポーツテストでは、トップの指標である1000点を軽々とクリア。その時点で体のさらなる成長が見込めたため、筋力トレーニングを行うことは見送った。プロ入り後の本格的なトレーニングの実施により、大きな飛躍が期待できる有望株だ。
松井義弥/まつい・よしや
福岡県・田川市立金川中出身。191cm88kg。右投左打。