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2020-10-20

チャーロ兄弟が真のトップへ本格発進

あまりにショッキングなKO劇で終わったスーパーウェルター級王座統一戦

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世界のボクシングは、パンデミックによる長すぎる休眠状態からようやく目覚めようとしている。先陣を切ったのは9月26日、アメリカ・コネチカット州アンキャスビルで組まれた5大世界戦。ボクシング・マガジン11月ではではこの試合を始め、世界のボクシングを詳細レポートしている。

 プレミアチャンネル『Showtime』の2部構成による有料放送PPVで開催されたこのイベント、メインは双子のジャモール、ジャーメルのチャーロ・ツイン(アメリカ)の戦いだ。兄のWBC世界ミドル級チャンピオン、ジャモールは、セルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)と対決。ここまで安全な対戦相手との対戦が多かったジャモールは、タフネスと多彩な攻撃テクニックを誇るデレビャンチェンコといかに戦ったのか。いい形で勝てば。サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)やゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)を追う有力候補になる。スーパーウェルター級のWBC王者ジャーメルは、WBAスーパー・IBFチャンピオンのジェイソン・ロサリオ(ドミニカ共和国)と世界3団体統一戦。若手ハードヒッターとして評価急騰中のロサリオとの対戦は、きわめて危険な戦いだ。

技巧派ファイター、デレビャンチェンコに強打を決めるジャモール

 チャーロ兄弟と同じカードには、悪童ルイス・ネリ(メキシコ)が登場。2階級制覇をかけて、同じく不敗のアーロン・アラメダ(メキシコ)と空位のWBC世界スーパーバンタム級王座を争う。素行不良でも、攻撃力抜群のネリは本領発揮なるか。

アラメダの手堅い技巧にネリ(左)は手を焼いた

 このほか、イギリスの人気者、WBAスーパーとIBF
の世界スーパーライト級チャンピオン、ジョシュ・テイラーが、IBFの指名挑戦者の挑戦を受ける一戦、延期に次ぐ延期の末にやっと実現したWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)クルーザー決勝をレポートする。

写真◎アマンダ・ウェストコット Photos by Amanda Westcott/SHOWTIME

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