8月7日第2試合、星稜(石川)が1対0で旭川大高(北北海道)に勝利した。エース・奥川に注目が集まった試合だが、敗れた旭川大高の選手にも同じくドラマがあった。

※写真上=旭川大高の菅原礼央は甲子園無安打に終わったが、星稜・奥川恭伸との対戦が大きな経験となった
写真◎高原由佳

未知の直球を芯でとらえた感覚

「抽選会のときから常連校と当たりそうな気がしていて、星稜さんが引いたときはやっぱりかと思いました」

 旭川大高(北北海道)の三番・ショートを務める中心選手、菅原礼央にはそんな予感があったという。

 1年時からレギュラーの座をつかんでいるが、打席で体感した最速は旧チームのエースだった沼田翔平(現・巨人)の146キロ。星稜(石川)・奥川恭伸の投じる150キロ台は未知の領域だ。

 世代屈指の好投手との対戦に気合いを入れて臨んだが、第1打席は変化球攻めに翻弄され空振り三振。第2打席はバントを決められず、追い込まれてから打ちにいくも併殺打となってしまう。第3打席も三振を喫し、第4打席は1点を追う9回二死走者なしで回ってきた。

「(4回に)自分がバント決めていれば1対1になっていたと思うので、それを取り返すためにも、次の脇田(悠牙)につなぐという気持ちで打席に入りました」

 初球は151キロのストレート。そこからさらに直球が3球続き、力勝負かと思わせたところで、星稜バッテリーはスライダーを選択。三振を狙いにきたが、菅原はこれをファウルで食らいつく。
 最後は打球が野手の正面に飛びライトフライとなったが、奥川のストレートを芯でとらえ、強い当たりを弾き返した。

「(150キロ超えの球は)今まで見たことがなかったんですけど、バットに当てられたことはすごく自信にはなりました」

 大舞台での経験を糧に大学での活躍を誓う。

文◎小中翔太(スポーツライター)

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