2019年度にJFA 全日本U-12サッカー選手権大会に初出場を果たした福島県のバンディッツいわきジュニア。ドリブルとパスを織り交ぜる状況判断の良さが光る好チームだった。チームを率いる馬目茂樹総監督の指導法について迫る。

初めて参戦した全国大会で感じた個の力強さ

――現役選手でボールの止め方がうまい選手は誰だと思いますか?

馬目 ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手ですね。体格が日本人に似ていますし、スピードがあるわけでもありません。ですが、スピードの変化のつけ方がうまく、顔が常に上がっているので、パスを出せて、ドリブルでひょいひょいと相手をかわすこともできます。何よりもボールを受けるときのファーストコントロールが抜群にうまいです。今、日本にいてJリーグで見られるので、そうした部分を子供たちに見てほしいですね。海外の有名選手が日本に来ている状況はとても良いことです。今は昔と違って携帯電話でいろいろな動画を見られるので、どんどん参考にしてほしいです。

 余談ですが、全日本U–12サッカー選手権大会(以下、全日)を見て感じたのは、むやみに蹴るチームがなく、丁寧につないでいるということです。ハイプレスをかけられたらサイドチェンジしたり、フォワードに当てたりといったプレーの使い分けができていて、これが小学生かと驚きます。中でも横浜F・マリノスプライマリーのプレーが素晴らしく、私たちも見ていてワクワクしました。

――バンディッツいわきジュニアの練習を見たところ、プレー強度の面がよく考えられている印象を受けました。

馬目 今、力を入れているところです。「デュエル」、「球際の勝負」とよく言われますが、全日から帰ってきたあと、「1対1」や「2対2」のメニューを多く取り入れて強化しています。全日でそこが足りないと感じたからです。私たちのチームはパスが得意なのですが、強いチームとの対戦ではそれだけでは崩せません。練習から「1対1」での強さをもっと求めていかなければいけないと思いました。

――全日ではサイドから鋭いドリブル突破をする選手もチームに見られました。

馬目 ただ、強さがそんなにありませんでした。全国大会で一番感じたのは個の力強さです。フォワードだったらシュートまで必ず行きますし、ディフェンダーだったら絶対に跳ね返します。サイドの選手だったら相手をはがしてクロスボールまで行きます。そうした個の能力の強さを感じたので、練習から力強さを求めていきます。今は新チームになったばかりで結果が出ていませんが、次の全日から逆算してチームづくりを進め、全国大会の景色をまた見たいと思っています。


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