9月15日に行われる東京五輪のマラソン日本代表を決めるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の公式会見が13日、東京都内で行われ、出場全選手が出席。お題として出されたテーマにそれぞれ答えながら、男女各上位2名に与えられる東京五輪代表権獲得に向け、抱負を語った。なお、男子は一色恭志(GMOアスリーツ)が最終調整の現状から、女子は前田彩里(ダイハツ)、関根花観(JP日本郵政グループ)がケガのため欠場することとなり、男子30名、女子10名による戦いとなる。

写真上=記者会見に臨んだMGC出場全選手。レースは明後日15日、男子は8時50分、女子は9時10分スタート

 一部の有力選手コメントは以下の通り。

大迫 傑(Nike)
すべての状況に対応するというか、
最後に勝てばいい

「今までやってきた中で一番良い練習ができて、心身ともに非常に充実しています。レースではそういう部分を出したいと思います。マラソン練習は、レースごとに大きな変化はないので(レース毎に練習の出来を)比べやすい。今回は、一つひとつのトレーニングをとっても、速くなったり、距離を長く走れたりした。自分の中で(レースがどういう展開になるかを)あまり決めつけずに準備をすることが“準備”だと思っている。すべての状況に対応するというか、最後勝てばいいだけの話。そこに向けてしっかりと力を温存するイメージです。シカゴ(18年)も、福岡(17年)も、優勝を狙ってトレーニングしてきたのは同じ。今回は、それがMGCっていう(ひとつの)大会というだけ。今まで通り、妥協なく淡々とできた。強さを見せられればいいかなと思います。試走はしていないんですけど、今日明日辺りで少しできればと考えています」
★自己ベスト:2時間5分50秒(2018年シカゴマラソン)=日本記録

設楽悠太(Honda)
後半に誰も追いついて
これないくらいのペースでいこうかと

「これまでの調整は出来すぎくらい。練習タイムも良かったので自信を持っています。記者会見ではほとんどの選手が後半の上り坂が勝負と言っていたので、前半ハイペースでいっても誰も付いてこないのかなと思ったので、後半誰も追いついてこれないくらいのペースでいこうかと。どこからいくか(ペースを上げるか)は分かりませんが、あまりに遅いペースなら誰も付いてこれないくらいのペースを上げていこうかと。それくらいの練習はしてきたつもりです。もちろん、(自分がペースを上げても)付いてくる選手はいると思うので、ただ、いつもどおり、自分のペースで走っていこうと思います。当日のコンディションにもよりますが、記録も順位もこだわって、勝負したいと思います」
★自己ベスト:2時間6分11秒(2018年東京マラソン)

神野大地(セルソース)
以前と比べて“楽に進める”
という感触が得られています

「ケニアでの合宿は今回が3回目。今回は、練習パートナーに引っ張ってもらったりして、自分一人ではできない練習を、みんなの力を借りて、ちょっとレベルを上げてこなせた。“離れ癖”をつけないというテーマで、どんなにきつくなっても離れず、最後までこなすこともできた。アップダウンの多いコースをしっかりジョグしたり、過去2回と比べて、比べ物にならないぐらい良い練習ができました。

 3月の東京マラソンが終わってから、スプリントコーチの方にお願いをして、フォームを見てもらっている。もともと他の選手に比べて(走りの)効率が悪いと感じていた。そこをクリアできれば、自分自身が強みとしている粘り強さや脚力をより生かせると思って、フォームを調整してきました。フォームを変えるのはすごくリスクのあることですが、足の運びと体の上体がうまくマッチして、以前と比べて“楽に進める”という感触が得られている。新しいフォームで臨むマラソンは今回が初めてなので、どういう結果が出るんだろうと、自分自身もすごく楽しみです」
★自己ベスト:2時間10分18秒(2018年東京マラソン)

松田瑞生(ダイハツ)
ゴールドは好きです、
シルバーはいらないんで

「直前の米国フラッグスタッフ合宿で、コーチから『走っている顔が怖い』と言われて、それなら表情系を緩めて笑おうと。それで距離走のときに笑わせてきたりしたので、自分のテーマを「笑」にしました。これまではきつい練習で笑うことはなかったのですが、笑うことでリラックスでき、無駄な力が入らないようになりました。

(ネイルをゴールドにしたことを指摘されて)あ~、気づいてくれました~、さすが! 優勝、優勝(の意味)。でも全部、同じゴールドではなく、違う種類のゴールドなんです、勝ちにいきますから。指輪もです。ゴールドは好きです、シルバーはいらないんで。アクセサリーはすべてゴールドです。ここまでやるべきことをやってきたので、あとはレースを待つだけです」
★自己ベスト:2時間22分23秒(2018年ベルリンマラソン)

鈴木亜由子(JP日本郵政グループ)
最後は自分の本能に任せて、
いきたいと思います

「ここまで淡々とやるべきことはやってきたかなと思います。(初マラソンだった)昨年の北海道マラソンは練習期間が短かったので、まだ脚ができておらず、終盤に脚に疲労とか違和感とか出てしまった。今回はしっかりとまとまって準備期間がとれたので、その辺はかなり強化されていると思います。継続して3カ月間、しっかりと距離を確保できたので、あとは、練習してきたことを信じて走りたいと思っています。(レースのポイントは「体が動いたところ」と回答)やっぱりレースを走ってみないと分からない部分もあるので、最後は自分の本能に任せて、いけると思ったところで、いきたいと思います。(同僚の関根花観選手の欠場は)本当に無念だと思いますし、私が初マラソンを迎えたのはやっぱり花ちゃんの存在が大きかった。花ちゃんは次に向けてやっているので、自分が先に突破して(代表を決めて)、自分が引っ張れたらいいなと思います」
★自己ベスト:2時間28分32秒(2018年北海道マラソン)

構成/牧野 豊、和田悟志

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