BBMカードの編集担当が担当アイテムの制作秘話などについてお伝えするこの連載。今回は広島のチームパックから。カープの選手の背番号について考察しています。
昨季プロ4年目にして初めて規定打席に到達した西川龍馬。早くから、その打撃は天才的と評されてきましたが、三塁守備が安定せずレギュラーに定着できていなかったのです。それが、19年は丸佳浩のFA移籍で空いたセンターにすっぽり収まり定位置を得ることになりました。
昨年は外野を127試合、一塁を5試合と、ほぼ外野に専念していたのですが、実は今季も登録は内野手のまま。これはチーム事情もあるようなのですが、背番号が相変わらず63なのが、気の毒なような…。
カープの現在の空き番号は「9」「11」「20」「24」「25」の5つ。新井貴浩が付けていた25番は、どうも打者としてのタイプが違いそうなので、やはり丸が付けていた9番が適当でしょうか。同番は野間峻祥が将来的に付けるという構想があるとも聞きますが(野間が現在付けている37番は緒方孝市前監督が若手時代に背負った番号で、その後9番に変更)…。
思えば63番は丸が若手時代(08~13年)に付けていた番号で、その後、田中広輔(14~15年)、西川(16年~)と成功選手が続き出世番号となった経緯があります。
それ以前からあったカープの出世番号と言えば51番です。本塁打王2度の江藤智(89年)、2000安打打者の前田智徳(90~91年)、現在の主砲・鈴木誠也(13~18年)、昨年のドラフト1位・小園海斗と、その系譜は現在も連綿と続いています。
高卒2年目ながら、今季、田中広とショートの定位置を争うと目される小園。ちょっと気が早いですが、同選手は将来的に何番を背負うことになるのでしょうか。
残りの空き番号「11」「20」「24」もかなりハードルの高い番号です。11番は池田英俊(83勝)、池谷公二郎(103勝)、紀藤真琴(65勝=広島在籍時)、20番は球団最多勝の北別府学、同最多セーブの永川勝浩、24番も殿堂入り投手の大野豊が背負ってきた番号。これらの背番号が将来的にどの選手の番号となるのかも楽しみですね。
(しゅりんぷ池田)
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