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2018-11-20

社会人投手の変化球解説 〈トヨタ自動車・佐竹功年のチェンジアップ〉

佐竹功年[トヨタ自動車]

PLOFILE
さたけ・かつとし/1983年10月14日生まれ。香川県出身。169cm72kg。右投右打。土庄高-早稲田大-トヨタ自動車。小3で野球を始め、内野手、捕手、投手を経験。土庄中時代は軟式野球部で捕手。高校では1年夏から登板し、2年夏からエース。3年春には県優勝を果たす。大学では1年春からベンチ入りし、1~2年時にリーグ4連覇を経験。4年春もリーグ優勝に貢献した。社会人では1年目から公式戦登板を重ね、2~3年目に日本選手権連覇。4年目となる09年には都市対抗準優勝を経験し、翌10年秋には主戦として日本選手権優勝に導く。11年秋には肩とヒジを手術し、復帰後はエースとして活躍。14年は西濃運輸の補強選手として都市対抗優勝に貢献し、同年秋にはチームを日本選手権優勝と共に大会MVPを獲得。16年は橋戸賞(MVP)に輝く活躍でチーム初の都市対抗優勝に貢献。17年は5度目の日本選手権優勝を果たした。日本代表経験も豊富。

※写真上=佐竹功年投手[トヨタ自動車]
写真◎ベースボール・クリニック

チェンジアップの解説

〈握り方のポイント〉
 2本の縫い目に沿って人差し指と中指を置き、指の側面で挟むように握る。間隔は広いが無理やり開いているというわけではなく、5本の指でやさしく包み込む感覚。

〈投げ方のポイント〉
 腕の振りは直球とまったく同じだが、リリースは上から強く叩きつけるのではなく、卵を柔らかくつまむような感覚で5本の指で球をつぶして押し出していくイメージ。力まないので指先にストレスが掛からず、コントロールもしやすい。

〈使い方のポイント〉
 カウントを稼いだり、直球だと思わせてタイミングを外し1球で内野ゴロに打ち取ることもできる。
 特に有効なのは右打者の内角。多少甘くてもファウルや見逃しになり、打たれてもなかなかスタンドインはされにくい。

その他の球種

ストレート

カーブ

フォーク

カットボール

文◎ベースボール・クリニック編集部
(この記事はベースボール・クリニック2015年9月号掲載『球道自在』の内容を再編集したものです)

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