米カレッジフットボールの強豪、クレムソン大学のQBトレーバー・ローレンスに、新型コロナウィルス感染症(COVUD-19)陽性反応が出たことが分かった。現地時間10月29日、米国の複数のメディアが速報した。ローレンスは、大学No.1と目されるQBで来年春のNFLドラフトでは全体1位指名が確実視されている逸材。クレムソン大は今季ここまで6戦全勝で、全米ランク1位だった。
米スポーツ専門局ESPNによると、29日夜、クレムソン大のダボ・スィーニーヘッドコーチ(HC)が「トレーバーは、自分がCOVID-19の陽性であること、隔離された状況にいることを、我々が公表するように認めた」と話した。スィーニーHCによると、ローレンスはCOVID-19の軽い症状を発症しているという。ローレンスは今週末・10月31日のボストンカレッジとの試合には出場不可能となった。ローレンスの欠場は、2018年に先発QBに昇格して以来初めてとなる。
クレムソン大が所属するアトランティック・コースト・カンファレンス(ACC)が策定している感染対策ルールでは、COVID-19の陽性者は、症状が消えてから10日間の隔離を経ないと、練習や試合などチーム活動には参加できないことになっている。
ローレンスは、ボストンカレッジ戦の欠場は仕方がないにしても、次週11月7日に予定されているノートルダム大学との一戦にも、出場が難しいことになる。本来は独立校のノートルダム大は、今季限定でACCに参加して、ここまで5戦全勝。ランキングは全米4位となっている。
昨シーズンの全米王座決定戦で、ルイジアナ州立大のQBジョー・バロウと握手を交わすクレムソン大のQBトレーバー・ローレンス=photo by Getty Images
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米カレッジフットボールは、8月に、有力5大カンファレンス「パワー5」の中で、BIG10カンファレンスとPAC12カンファレンスが、COVID-19の蔓延を危惧し、来年春へのシーズン延期を発表したが、残りの3カンファレンスが、カンファレンス外対戦を原則行わないなど、圧縮した日程でシーズンを開始。BIG10とPAC12も、9月に、秋シーズンへの復帰を表明していた。BIG10は先週開幕、PAC12も11月7日からシーズンが開幕する。
クレムソン大のQBトレーバー・ローレンス=photo by Getty Images
クレムソン大のQBトレーバー・ローレンス=photo by Getty Images
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