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2020-11-09

井岡一翔、大晦日に田中恒成と対戦。「格の違い見せる」

1年ぶりの試合が決まった井岡は、強気な発言を繰り返した

WBO世界スーパーフライ級チャンピオン、井岡一翔(Ambition)は9日、オンラインで記者会見を行い、12月31日、東京・大田区総合体育館で1位・田中恒成(畑中)と2度目の防衛戦を行うと発表した。日本人男子初の世界4階級制覇を達成した井岡が、4階級制覇を目指す田中の挑戦を受ける注目の一戦になるが、井岡は「格の違いを見せつける」と何度も繰り返した。

「(新型コロナウイルス流行の)この状況の中で試合ができることに喜びを感じます」

 最初のひとことだけは、穏やかだった。だが、対戦者・田中に話題を振られると、その言葉は強気一辺倒になった。

「田中選手については、とくに印象はないですね。相手も4階級制覇を狙ってくるわけで、先に4階級制覇している自分としては、それを阻止するしかない」

 ミニマム級でスタートし、八重樫東(大橋)とのWBA・WBC王座統一戦を勝ち抜いた。続けてライトフライ級、フライ級と軽々と制覇、そして4階級目は2度目のトライで手に入れた。一時、引退していた時期をのぞけば、ここ10年、日本のトップに輝き続けた。そして、今もまだ世界進出を激しく希求する。そんな自信と意欲が、言葉をなおさら尖らせた。

「モチベーションはとくにないです。WBOの指名防衛戦だからやるだけ。日本人同士の対戦で盛り上がるから、そういう意味ではいいのかもしれません」

「田中選手と戦うことにメリットを感じていません。試合もほとんど見ていません。(研究するのは)これからです。でも、どんな展開になっても負ける気はしません。(自分に問われているのは)内容と結果です」

「ずいぶん前に(田中と)スパーリングをしていますが、(どんな選手だったか)憶えていません」

 そして、格の違いとする根拠は、「客観的に見て、そうでしょう」と言い切った。

 この1年間、コロナ禍のなかで、スパーリング以外のやれることは全部やってきた。サンドバッグ打ちやシャドーボクシングを軸にしたジムワーク、ランニング、体力強化のトレーニング。体力面の目減りは感じていない。ただ、技術面はすべてこれからだという。問題はずっと指導を仰いできたイスマエル・サラス・トレーナーは傍らにいないことだ。ラスベガス在住で現地でも多くの有力選手を指導しているだけに、来日のめどはなかなか立たない。

「サラスにはアドバイスを受けるだけでかまわないと思います。日本のスタッフとともにやっていくつもりです」

 井岡一翔の言葉には、最後の最後まで、自信とプライドしかなかった。

文◎宮崎正博 写真提供::Ambitionジム

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