BBMフォトギャラリーの30回目は、大阪支社のベテランカメラマン早浪章弘がお送りします。
スポーツ界では父や母の背中を追って同じ競技をする選手が数多く存在します。その中で父子ともその現役時代を撮影させてもらえたのは本当に貴重な財産です(ただ単に長くカメラマンやってるだけですが)。そんな「父子鷹」を集めてみました。 文/写真◎早浪章弘
子:辰吉寿以輝 親:辰吉丈一郎
上のメイン写真は、スーパーバンタム級4回戦、辰吉寿以輝vs岩谷忠男。「カリスマ」の父と同じボクシングの道へ踏み出した辰吉寿以輝。山中慎介の防衛戦の前座として組まれたこのデビュー戦は注目度抜群でしたがそのプレッシャーをものともせず2R K O勝ちでした。
1989年9月29日=大阪府立体育館第2競技場 NIKON F3 50mmF1.8 モノクロフィルム辰吉丈一郎vs崔相勉。なんと父丈一郎氏のデビュー戦はキャパシティの小さい「府立第二」だったんです。もちろん観客は満員でしたが。寿以輝と丈一郎氏、二人のデビュー戦を撮影できたのは日本にいる数多くのカメラマンの中で私だけ!と少し自慢です。
子:寺地拳四朗 親:寺地永
2019年7月12日=エディオンアリーナ第1競技場 CANON EOS -1Dx MarkⅡ 24-70mmF2.8 1/1250秒 F2.8W B Cライトフライ級タイトルマッチ 寺地拳四朗vsジョナサン・タコニン。4R K O勝ちで6度目の防衛を果たした拳四朗。12月の防衛戦もK Oで勝ちすでに7回も防衛しています。統一戦が待たれますね。
1996年4月27日=大阪府立体育館第1競技場 NIKON F4 50mmF1.4 モノクロフィルムOPBF東洋太平洋ライトヘビー級王座決定戦 ガース・カションvs寺地永。拳四朗の父、永氏はなんとライトヘビー級!世界的に選手層が厚いクラスでしたが東洋太平洋王座獲得し4度の防衛を果たしました。
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