険しい表情で父アナトリーのアドバイスを聞くロマチェンコ
2020年最大の番狂わせで、プロボクシングの勢力図は変わった。ここ数年、パウンドフォーパウンド(全階級を通じて)最強の評価をキープしてきたワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)の敗戦だ。
日本にも“ハイテク信者”が多かっただけに、衝撃は大きい。ライト級完全制覇を狙ったテオフィモ・ロペス(アメリカ)戦で、ロマチェンコに何が起きていたのか。ボクシング・マガジン12月号では試合前、試合中、試合後、それぞれの局面からロマチェンコの動向を追跡。“現代ボクシングの最高傑作”と呼ばれたヒーローの敗因と今後を探った。