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2020-11-25

【アメフト】富士通山本HC「例年以上にまとまり」オービック大橋HC「襟を正して臨む」 ジャパンXボウル記者会見

オービック・大橋HC(右上)、西村副将(左上)と富士通・山本HC(右下)、趙主将(左下)=Xリーグ提供

アメリカンフットボールのXリーグ王者を決める日本社会人選手権「第34回ジャパンXボウル」(12月15日、東京ドーム)の記者会見が、11月24日、オンラインであった。史上初の5連覇を目指す王者・富士通フロンティアーズ(Aブロック1位)から山本洋ヘッドコーチ(HC)とOLB趙翔来副将が、6年ぶりの王座奪回を目指すオービックシーガルズ(Bブロック1位)から大橋誠HCとWR西村有斗副将が参加した。

 富士通は8年連続12回目の出場で6回目の王座を、オービックは4年ぶり11回目の出場で、最多更新となる9回目の優勝を目指す。勝者は社会人王者として、関東大学リーグと関西学生リーグの代表が争う甲子園ボウル(13日、阪神甲子園球場)の勝者と、日本選手権「ライスボウル」(2021年1月3日、東京ドーム)で日本一を争う 。

 両チームが、頂点をかけて対戦するのは、東京スーパーボウル時代から通算して5回目。過去4回の対戦はオービックが3勝1敗とリードしているが、秋の公式戦(リーグ戦・プレーオフ)では、2014年以降、富士通がオービックに9連勝中だ。昨年は、リーグ戦の最終戦で全勝同士でぶつかり、試合最後のプレーで、富士通がオービックの逆転をかけたフィールドゴール(FG)をブロックし、劇的な勝利を挙げた。

 富士通の山本HCは「コロナの影響で、チーム作りが、なかなかうまく行かない中、なんとか今年もJXBの舞台に立つことができた。昨シーズン終了後、11名の引退者が出たが、新人・若手の選手が良いパフォーマンスを見せ、ベテランも安定した力を出している。例年以上にチームとしてのまとまりは良い」と話した。

 ライバルのオービックについては、「過去、長年にわたって、なかなか勝てなかった相手。オフェンス、ディフェンス、スペシャルチームのすべてにタレントが揃っている」と語り「特に、ビッグプレー、勢いのあるプレーに注意をして戦いたい」と話した。

 オービックの大橋HCは「4年ぶりの出場で、多くの選手がJXBを戦うのは初めて。初出場のようなつもりでいる。大舞台で浮足立たないプレーをすることが第一と思っている。こういう特別な時期だからこそ、『フットボールが本当に面白いな』とスポーツファンの皆様に思ってもらえるような試合をしなければならない。襟を正して試合に臨みたい」と話した。

 富士通については「ここ数年、ダイナスティ(王朝)を作ってきた。チーム全体が凄く自信を持ってプレーをしているというのが、一番の脅威。そこにどう風穴を開けるか」と話した。そして「ゲームを通じて、このチームはなかなか食らいついてきて離さないな、という印象を、富士通に持ってもらえるかということ」と話した。

 大橋HCは、11月21日のパナソニック戦の劇的な勝利について「パナソニックのミスというよりは、お互いが気持ちをぶつけあっていた中で起きたことで、ゲームの最後の最後まで、選手たちがあがき続けた結果」と総括して「それが次のゲームでも発揮できれば」と期待を寄せた。

 「日本一熱い試合を」と、同じ言葉で試合に臨む気構えを話したオービックの西村副将と富士通の趙主将は日大フェニックスで1学年違いのチームメート。西村が4年生の副将の時に趙も3年生の副将を務めた間柄だった。

 西村副将は「趙選手は、年下とか関係なく、リーダーシップを発揮して、とても勇敢なプレーでチームを引っ張ってくれた。(リーダーとして負けない部分は)次の試合で証明する」と語り、趙主将は「有斗さんとは一緒にチームの幹部をやりましたが、日本一への思いを強く持っていた。そこは社会人になってからも変わらない。自分も、日本一のためにガンガン発言をしてチームを引っ張っていきたい」と話した。

チケット発売は11月27日から 観客の上限は1万人に
 
 XリーグはジャパンXボウルのチケット発売開始を、当初の11月24日から27日に延期した。新型コロナウィルス感染症が、最近になって全国的に再び拡大しているのが影響した。リーグは、入場者上限数を、政府措置に基づく「収容人数の50%以下」として、チケット販売の準備を進めていたが、上限数を「収容人数の25%程度」である10,000人程度に変更したために、配券の見直しが必要となった。

【小座野容斉】

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