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2020-12-04

【ボクシング】比嘉大吾が大晦日登場。井岡対田中前座で、WBO・AP王者・小林に挑戦。

ジムの駐車場で会見した小林(左)と、オンラインで語った比嘉

 元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(25歳=Ambition)の移籍後第2戦が12月31日、東京・大田区総合体育館で行われることが4日、リモート会見で発表された。WBOアジアパシフィック同級王者ストロング小林佑樹(31歳=六島)の王座に挑むもの。当日のメインイベントはWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ、チャンピオン井岡一翔(31歳=Ambition)対同級1位・田中恒成(25歳=熱し戦畑中)の“4階級をめぐる戦い”。大晦日のリングには熱視線が降り注がれること必至だ。

 10月26日にバンタム級初戦にして移籍初戦を行い、“友人”堤聖也(24歳=角海老宝石)と引き分けたばかりの比嘉が、短いスパンでのリング登場となる。
「このくらいの期間で試合をしたことがあるし、前回は思ったほど打たれていないので」と野木丈司トレーナー。試合1週間後からトレーニングを再開し、体重もセーブしており、順調に次戦に向けて進めている。

 前回の不甲斐なさを払拭したいという想いが強いようだ。
「前回は、手応えがなかった。課題もいっぱい見えた。倒しにいかなかった。映像を見直したけど、楽しくなかったし」(比嘉)
 ゴングが鳴るやいなや、相手に猛然と襲いかかる。オールドファンをも虜にするそんな“比嘉スタイル”は影を潜めた。1度捉えた獲物は逃さない。そんな姿も皆無だった。フットワークを使って相手を引き寄せる。放つブローはパワフルだったものの、ブツ切れで終わり、獰猛なコンビネーションを打つリズムもなくしていた。
「(コンビ復活後)2、3試合を私なりの査定で、できれば次の試合で私からの合格点が出れば……。以前のように倒しにいく気構え、気迫、精神の構えがポイントです」(野木トレーナー)

 王者・小林については「タフで攻めてくるタイプ」と語る比嘉は、「自分のボクシングをして倒したい」と、おそらく一方的に襲いかかる自らの姿を思い描いているのだろう。

 迎え撃つ王者・小林だが、実績・知名度ともに“主役”を比嘉に奪われているかたちだが、それは本人も了承済み。「僕は挑戦者の気持ちで戦う。そして勝ちます」とキッパリ。昨年5月、ベン・マナンクィル(フィリピン)をTKOで下して王座獲得し、今回が2度目の防衛戦となるが、一昨年12月に、栗原慶太(一力)とOPBF王座決定戦を行い、4度ダウンを奪われるも最後まで粘り抜いた。タイムキーパーの不手際ばかりがクローズアップされた試合だったが、現王者・栗原を大いに苦しめた根性、武市晃輔トレーナーとの“戦術”など、比嘉にとっては決して油断ならぬ相手だ。

 小林はWBO13位、IBF9位。比嘉はWBA10位、WBC15位。勝ったほうがメジャー4団体の世界ランクを手に入れるサバイバルマッチとなる。

 闘争心を取り戻す戦いを目指す比嘉。比嘉のすべてを総取りしてしまいたい小林。井岡対田中戦だけでなく、こちらの戦いも熱い。

小林:24戦16勝(9KO)8敗
比嘉:18戦16勝(16KO)1敗1分

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写真提供_六島ジム(小林)

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