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2018-05-11

[高校野球] 2018センバツ出場36校の選球眼比較 智弁和歌山が高数値BB/Kで2.54

 今春の甲子園センバツ大会に出場した36校の昨秋の公式戦と練習試合を含む全試合データから1試合平均三振数と1試合平均四死球数を算出した。

 まず、1試合平均三振が少なかったのが創成館(1.65)、乙訓(1.76)で2個未満。花巻東、智弁和歌山、聖光学院、三重、駒大苫小牧も2.5個未満で、3個未満のチームも14あった。逆に多かったのが富島(6.98)、大阪桐蔭(6.24)で6個以上。そのほかは5個未満に収まっている。
 ただし、大阪桐蔭は公式戦に限れば1試合平均3.08個(13試合40三振)まで減少する。

 1試合平均四死球が多いのが大阪桐蔭(6.64)で唯一の6個以上。静岡、明徳義塾、智弁和歌山、膳所、下関国際、松山聖陵が5個以上を得ていた。少ないのは由利工、創成館、国学院栃木、花巻東、三重で2個台にとどまっている。

 ここで三振1つにつき、四死球をいくつ取っているか、つまり選球眼の良さを見るため、四死球/三振の数値を求めた。そのランキングが表だ。

 2.00以上の数値を出したのが智弁和歌山と乙訓。的確に選球しつつ、三振もしない姿勢が表れている。逆に四死球数以上に三振を喫しているのが富島、国学院栃木、富山商、由利工、日大山形、星稜、伊万里の7チーム。チームのスタイルを鑑みて、2つの数値を比較してみると課題が明らかになる可能性がある。

※ベースボール・マガジン社発行の週刊ベースボール別冊春季号『第90回記念選抜高校野球大会完全ガイド』に掲載した選手のプロフィルを元に調査しました。大会前の登録変更などで実際にベンチ入りした選手との誤差が生じています。

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