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2020-12-13

K-1王者・武居由樹がボクシング転向発表。大橋ジムで世界王者目指す。

K-1スター武居がボクシングへ!

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 元Krushバンタム級王者でK-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者の武居由樹(たけい・よしき、24歳=POWER OF DREAM)が13日、東京・両国国技館で開催されている『K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』のリング上でボクシング転向を表明した。

 
 さる9日に行われた会見で「K-1卒業」を明らかにしていた武居は、13日のリング上で今後について発表すると語っていたもの。

「今日でK-1を卒業します。1年ほど前からケガやコロナ禍があって、自分を見つめる時間ができて、いろいろと考えていた。KrushやK-1のチャンピオンになることが僕の夢でそれを実現できたので、これからは新しい道を歩みたいと考えました。ボクシングで世界チャンピオンになることが新たな夢です」
 大観衆を前に、清々しく語った武居には、割れんばかりの拍手が注がれた。


特に鋭い視線と集中力の高さは、さすがチャンピオンと思わせた

 幼少時からヤンチャだった武居は、キックボクシングジム『POWER OF DREAM』の古川誠一会長に預けられ、会長の自宅でその他大勢の仲間とともに共同生活を送り、格闘技にのめり込んでいった。その模様は、フジテレビ系『ザ・ノンフィクション』で再三取り上げられ、大橋秀行会長も偶然、同番組を見ていて共鳴していたという。

「その会長と武居くんが、まさか自分のジムに挨拶に来るとは思わなかった」と大橋会長。武居の“新たな挑戦”は数ヵ月前から進行しており、トレーナーには元世界3階級制覇王者の八重樫東さんが就くことになった。

「いま、最高の環境でトレーニングを積んでいます。必ず世界チャンピオンになります。いつかみなさん、会場に応援にきてください!」と呼びかけると、ふたたび拍手のシャワーが降り注いだ。


まだまだ現役さながらに動ける八重樫トレーナーの速い動きに、即座に反応する

 1996年7月12日生まれの24歳。東京都足立区出身。身長170cm。キック、K-1時代からサウスポーで、ボクシングでも同様に左構え。八重樫トレーナーとの練習では、小刻みに動く反応の良さ、目の良さに加え、切れ味鋭い左ストレート、右フック、左右アッパーカットが印象的だった。
「まだまだ教えないといけないことがたくさんある」と八重樫さんは言うが、教え甲斐があると言わんばかりに楽し気な様子だった。

「昔は悪かったのかもしれないけれど、いまは全然。真面目そのもの。パンチもあるし、今後が楽しみ」と大橋会長。井上尚弥に続け!とばかりにホープ、強豪がそろう同ジムに、また新たな“楽しみ”が誕生した。

ボクシング・マガジン 1月号

写真_本間 暁

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