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2021-02-06

【アメフト】明大元監督の野崎和夫さんが死去 理論派・戦略派の智将、甲子園ボウル4回出場

ありし日の野崎和夫さん=撮影:尾川清、明治大学アメリカンフットボール部提供

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アメリカンフットボールの明治大学グリフィンズを35年にわたって監督として率い、甲子園ボウルにも4回出場した、野崎和夫さんが、1月27日死去した。88歳。
通夜・告別式は、近親者で密葬として既に執り行われた。「お別れの会」を後日開催する予定だが、詳細は未定。

現明治大学体育会アメリカンフットボール部総監督。
学生時代はQBとして活躍、1955年明治大学法学部卒。卒業後、防衛大学校のコーチを経て、1961年下位に低迷していた明治大学のコーチに、翌1962年、監督に就任した。
野崎イズム=「合理性」「協調性」「練磨」を浸透させ、チームに対する犠牲的精神と選手の意欲の向上を重視した理論派・戦略派の智将だった。
1968年には、少数精鋭ながら、ストロングTと切れの良いオプションプレーで自身の監督生活で初の、明治大学にとっては20年ぶりの関東大学リーグ制覇を果たした。
洗練された明治大学マルチプルオフェンスの原型を完成させ、1997年までの35年の監督時代で甲子園ボウル4回出場。
1985年には、RB吉村祐二、QB渡邉弘幸を擁して、日本大学の関東9連覇を阻止して、4回目の甲子園ボウルに進出。関西学院大学と、歴史に残る激戦を展開したが、46-48で敗れた。
監督のかたわら、全日本、全関東チームの監督・コーチを数多く歴任するとともに約50年間、十指に余る大学・社会人チームの発足、指導、コーチ派遣等を行い、幅広くアメリカンフットボールの普及に貢献した。
2020年に、第5期顕彰者として、「日本アメリカンフットボールの殿堂」入りした。

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