米プロフットボールNFLの王座決定戦、第55回スーパーボウルは、現地2月7日、フロリダ州タンパのレイモンド・ジェームス・スタジアムで行われ、タンパベイ・バッカニアーズが、31-9でカンザスシティ・チーフスを破って、18年ぶり2回目の優勝を果たした。スーパーボウル史上初めて開催地を本拠地とするチームが優勝した。
バッカニアーズのQBトム・ブレイディは、いずれも最多記録となる、個人として通算7回目のスーパーボウル優勝、5回目の最優秀選手賞(MVP)に輝いた。QBとして2チームでのスーパーボウル優勝もペイトン・マニング(コルツ、ブロンコス)に並び、史上2人目となった。
第55回スーパーボウル(2021年2月7日、米タンパ)
タンパベイ・バッカニアーズ○31-9●カンザスシティ・チーフス
チーフスは第1クオーターにフィールドゴール(FG)で先制したが、バッカニアーズが、QBブレイディからTEロブ・グロンコウスキーへのタッチダウン(TD)パスで逆転。ブレイディは次のオフェンスシリーズでもグロンコウスキーにパスTDを決めた。前半終了間際にはWRアントニオ・ブラウンにTDパスを決め、チーフスを突き放した。
スーパーボウル連覇を狙ったチーフスは、QBパトリック・マホームズがバッカニアーズディフェンスにパスを封じ込まれ、最後まで1本もTDを奪えない予想外の展開。大差で屈辱の敗退となった。
ブレイディは来季も現役続行
GOAT(greatest of all time=史上最高)と称されるQBブレイディは、この試合でパス201ヤード3タッチダウン、5回目のMVPに輝いた。試合後のセレモニーで、44歳となる来シーズンも現役を続行することを宣言した。
ブレイディがこの試合で達成・更新した主な個人記録は次の通り。
・スーパーボウル個人最多出場(10回)
・スーパーボウル個人最多勝利(7勝)
・最年長スーパーボウル勝利選手(43歳188日)
・最も長いスパンで、スーパーボウルに勝利(19年)
・スーパーボウルMVP最多選出(5回目)
・ポストシーズン最多試合出場(45試合)
・ポストシーズン個人最多勝(34勝)
・ポストシーズン通算最多パスTD(83)
・ポストシーズン通算最多パス獲得ヤード(12449ヤード)