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2020-05-13

君たちは何をめざすのか  ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたもの(前ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐、「Next Step」代表、神田外語大学客員教授)

2020年 6月 2日発売
BBM1140009
A5変並製・232頁
定価 1,870円(税込)
ISBN:978-4-583-11294-7 C0075

Contents

「あきらめない気持ち」って、なんだろう?
世界中を熱狂させた44日間の戦い。その裏側では、信じられないような出来事が幾つも起こった。
ラグビーワールドカップ2019の日本開催に向け、世界を歩き実現へ尽力した著者だからこそ知るもうひとつのストーリーとは――。
【目次】
第1章ラグビーワールドカップが日本にやってきた
・どん底のスタートから24年。歴史的大敗からの日本開催
・「何か奇跡のようなことが起きる」。大切で貴重な16年だったと実感できる
・大きな盛り上がりの渦。釜石でも歌が胸を打った
・静岡で大きなクライマックス。熊谷では価値ある「勇断」が輝いた
・台風19号で3試合が中止に。日本戦は開催され、最良の日に
第2章夢の実現、ミラクルストーリー
〇オーストラリアのレフリー少年
・「レフリーをやらせてもらえないでしょうか?」30人近くのみなさんからメッセージが寄せられた
・「しなやかで毅然」としたレフリング。最後には最高の瞬間を日本人と分かち合えた
・「日本での体験は一生に一度のもの。将来はトップレフリーを目指します」
〇沖縄の中1少女がMOMプレゼンターに
・沖縄のフラッグベアラーが入場できない?スタッフが限られた時間の中で必死に行動
・MOMトロフィーをフランスの選手に授与。「夢を信じて頑張っていれば、素敵な時間が訪れる」
・「幸せにつながる魔法の法則を学びました」。「小さな辺野古区から日本代表選手に絶対になりたい」
〇台風中止から立ち上がった岐阜の小6の男の子
・試合中止発表の夜に届いたメール。全国から寄せられたさまざまな申し出
・親子で話し合う中での「引っかかり」。大西将太郎さんの提案が「着地点」に
・キラキラとしていた息子の顔。「ラグビーがもっと好きになりました」
第3章「ラグビータウン・釜石」からのメッセージ
〇釜石で被災した女子高校生が世界に発信
・支援してくれた方々に感謝の気持ちを伝えたい。ラグビーワールドカップを一緒に盛り上げたい
・釜石や日本、そして、世界に貢献する人材になりたい。防災について学び、一人でも多くの人の命を救いたい
〇夢に向かって進む釜石の男子高校生
・ラグビーで街がこんなに盛り上がるとは。熱やレガシーを次にどうつなげていくかが大切
・日本の勝利が活力となった。「ラグビーが私を支えてくれた」
・釜石のために何かできれば。ラグビーに貢献することが恩返し
第4章ラグビーワールドカップ2019が教えてくれたこと
・運命として黙って受け入れ、前に進む。コアバリューの中に「受容」を加えてほしい
・史上初の快挙が盛り上がりの第1の要因に。2015年の歴史的勝利をレガシーとして着実に成長
・「おもてなしの心」が世界で認知された。「全力どころかそれ以上を尽くすことなのだ」
・国際交流が生んだスポーツの新しい楽しみ方。ラグビーが持つスピリットが日本人の琴線に触れた
・情熱ある人たちが各地で活動を繰り広げた。プロジェクトを立ち上げ、市民を巻き込んでいった
・昼夜を問わずに難題に取り組んで働き続けた。一致団結したハードワークで高度な運営能力を発揮
・日本文化と海外文化との「新たな化学変化」。日本だからこそ達成できた新しいベンチマーク
・ほかのスポーツにはないラグビー独特の習慣や価値。「多くの人とのつながりがラグビーを盛り上げていく」
第5章チャレンジすることの大切さ~新たな出会いや新しい体験を求めて~
・「世界最強」チームの来日がきっかけに。会社を思い切ってやめ、25歳でウェールズに渡った
・25歳の私が7歳のサイモンに気づかされた。ものの考え方や発想の違いを理解しなければならない
・突然、世の中のすべてが英語で見えた。自分の頭を柔らかくし、簡単な英語表現を使う
・40年ぶりの訪問に記憶がよみがえった。「イエスタデイ・ワンス・モア」が響きわたった
・渋谷インターナショナルラグビークラブを設立。外国人のコーチやチームメイトの中で英語に浸かれる
・日本の文化と英語圏の文化との間を行ったり来たり。日本の学校とブリティッシュ・スクールとの違いが勉強になる
・柔軟性を大切に。好きなことを大切に。英語はシンプルに。一番大切なのは伝えたい気持ち。失敗も含めてエンジョイする
終章 ラグビーワールドカップ再招致へ向けて~大会はどのようにして日本にやってきたのか?~
・2011年大会の招致活動は最終投票で敗れた。「閉鎖的なIRB伝統国がその夢を葬り去った」
・2003年、招致活動がスタート。運命的な出会いに自分をかけようと思い始めた
・情報が全然ないところからの事前調査活動。2004年8月、招致事務局長に任命された
・「招致ファイル」の作成に大きなハンディ。開催国の決定までは気を抜くことがまったくできない日々
・歴史が動くときがやってきた。ラグビーワールドカップの開催が決定
・スコットランドとウェールズでパンチを食らうも、イタリアとオーストラリアが支援を表明してくれた
・IRBの推薦案が承認され、日本開催が決定。「人間関係を日ごろから耕す」ことがとても大事
・おわりに
【著者紹介】
徳増浩司(とくます・こうじ)
前ラグビーワールドカップ2019組織委員会事務総長特別補佐、「Next Step」代表、神田外語大学客員教授
1952年生まれ。国際基督教大学卒業。ウェールズで2年間コーチングを学び、帰国後、茗溪学園高等学校(茨城)の監督として、1988年度第68回全国高等学校ラグビーフットボール大会で優勝した。1994年から日本ラグビーフットボール協会に勤務。2003年から16年以上にわたり、ラグビーワールドカップの招致、準備、運営に携わった。また、ラグビーの国際統括団体であるワールドラグビーの理事、アジアラグビーの会長なども歴任。2018年に「最も顕著な貢献」により、アジアラグビー・アウォードを受賞した。自身の国際体験から「日本人と外国人の子どもたちが一緒にラグビーに楽しめる場所を」との思いを抱き、2017年に渋谷インターナショナルラグビークラブを設立。「個性を活かしたコーチング」をモットーに、スポーツを通じた国際交流を図る。2020年には、「Next Step」を立ち上げ、国際舞台で活躍できる人材の育成にも力を注ぐ。多数の大学や企業でグローバルコミュニケーションをテーマに講演活動を行うほか、神田外語大学客員教授としても活躍する。著書に「ラグビーもっとも受けたいコーチングの授業」(小社刊)がある。

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