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2020-04-21

荒木雅博の二塁手「超」専門講座荒木雅博/著(中日一軍内野守備走塁コーチ)

2020年 5月 7日発売
BBM1040245
A5判並製・160頁
定価 1,760円(税込)
ISBN:978-4-583-11268-8 C2075

Contents

中学・高校球児、指導者におススメ!内野守備、セカンド守備を極めたい方へ。
現役時代は圧倒的な守備範囲の広さ、的確で素早い判断とグラブさばきでゴールデングラブ賞も獲得した荒木雅博(現・中日ドラゴンズコーチ)が、二塁守備の技術について分かりやすく解説した一冊。
井端弘和との「アライバ・コンビ」で強竜の一時代を築いた名手による二塁手による二塁手のための実技書です。野球の内野守備を解説した本は数あれど、「セカンド」専門のバイブルは、この本だけ! ぜひ、野球知識を深めるためにもご一読ください。
【目次】
■第1章…二塁手の特性と感覚
セカンドへの挑戦
・守備の基本技術はどのポジションでも同じ
セカンドの落とし穴
・小手先のプレーをしてしまいがち
上手いセカンドとは
・チャンス拡大の芽を摘む
セカンドの特性 1(守備範囲)
・一塁バックアップの意識を持つ
セカンドの特性2(動きのリズム)
・打球に対する左右の幅が求められる
・セカンドとショートのプレースタイルの違い
セカンドの特性3(スローイング)
・スローイングの引き出しが必要
・スローイングの基本を忘れずに
■第2章…守備の基本と打球処理
基本の確認
・キャッチボールの基本
セカンドゴロに対応する
・バウンドを合わせる
ゴロ捕球の“基本の形"
・右足の上に重心を落とす
体の正面で捕る
・打球の方向へヘソを向ける
・打球に対して右側から少しふくらんで入る
バウンドの合わせ方
・基本的には片手で捕る意識で前に出ていく
・捕球姿勢は左足を着く位置で微調整
守備の構えとスタート
・“動"から“動"
・足を動かしてグラブに打球を入れる
捕球姿勢とグラブの角度
・腰の位置はグラブが地面に着けばOK
・グラブの角度は捕球ポイントによって変わる
前方のセカンドゴロ
・ランニングスロー
一・二塁間寄りのセカンドゴロ
・右側重心のボディバランスが重要
・回転スローはキャッチャーがバックアップ
二遊間寄りのセカンドゴロ
・送球の強さを考えたステップが必要
“アライバ"の二遊間コンビプレー
・自分の右腕以外にもう一つ右腕がある感覚
スローイングを安定させるポイント
・体のバランスを考える
イップスを克服する
・スローイングの技術不足だということを確認
グラブの使い方とこだわり
・捕球ポイントは2か所作る
■第3章…さまざまなプレー
セカンドゴロのゲッツー
・守備側は守られている
二遊間寄りのセカンドゴロでゲッツー
・捕球位置に応じたトスを選択
正面のセカンドゴロでゲッツー
・焦らずに基本の形で捕球
一・二塁間寄りのセカンドゴロでゲッツー
・状況に応じたスローイング判断が必要
二塁ベースでのピボットプレー
・体を壁のようにして送球を跳ね返す
クイックスロー
・右→左の体重移動を意識する
セカンド前のバント処理
・自ら捕球することを想定しておく
投内連係と一塁ベースカバー
・一塁ベースの位置を見なくても踏めるように
バックアップ
・ボールの進む方向へ体を進める癖を
一塁走者の盗塁
・走ったからと言ってすぐに二塁方向へ走らない
ピックオフプレー
・普段から動いてエサを撒く
バスターとエンドラン
・ギリギリまでヒッティングに対応できるように
・二塁への送球は目の前の一塁走者から判断
三塁送球と本塁送球
・前方へのダッシュを意識しておく
走者一・三塁の重盗
・キャッチャーの送球に集中しながら他に目を配る
内野フライ
・帽子のツバを基準に落下点を測る
中継プレー
・外野手の捕球姿勢でカットの位置を判断
■第4章…実戦でのポジショニングと守備隊形
セカンドに来る打球の質
・右打者と左打者、さらにタイプによって違う
・セーフティーバントのある打者は守りづらい
ポジショニングの考え方
・好投手であるほど打球はセンターラインに集まる
・自分の野球観を大切に
ポジショニングを変えるポイント
・「前後」は打者の走力とバントの駆け引き
・「左右」の基準は配球や打球傾向
打者の動きを観察する
・細かい情報収集をして導き出す
・経験を積んで感性を磨く
周りとのコミュニケーション
・キャッチャーの配球に気を配る
・井端さんと二遊間を組めたことが財産
全体のバランスを見て指示を出す
・全ポジションで共通認識が必要
さまざまな守備隊形
・相手の脚力を考慮してスローイングを判断
■第5章…二塁手の感性
いかにしてパズルのピースにハマるか
・捕球だけに集中してみる
内野手の性格
・目配り気配りをする
セカンドの適性
・遊びの中でさまざまなスローイングを
内野手としてのこだわり
・相手チームのセカンドに負けていられない
できるだけノックをたくさん受ける
・「もう限界」を越えてからつかむ感覚
守備のスキを作らない
・常に100%のプレーを心掛ける
【著者紹介】
荒木雅博(あらき・まさひろ)
1977年9月13日生まれ。180㌢74㌔。A型。熊本県出身。熊本工高―中日96年1位。プロ2年目にデビューし、当初は外野手、両打ちなどで出場機会を求めた。星野仙一監督最終年の01年夏場から一番に定着し、翌02年から二塁手の定位置を確保。2000年代は井端弘和と二遊間&一、二番を組み黄金期に欠かせない名コンビとなった。盗塁王は07年の1回だが、04年から6年連続30盗塁以上、ゴールデングラブ賞も04年から二塁手で6年連続受賞の足と守備のスペシャリストである。17年には通算2000安打を達成。まだ脚力も守備技術も衰えは見せないが、18年限りで引退を決めた。19年は二軍内野守備走塁コーチを務め、20年から一軍内野守備走塁コーチに就任。

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