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2021-03-24

【ソフトボール】宇津木麗華監督が語る選手選考

2004年アテネ五輪、08年北京五輪に続き3度目の選出となった上野由岐子

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3月23日、日本ソフトボール協会より今夏の東京五輪に挑むソフトボール日本代表候補選手15名が発表された。ここでは、会見で宇津木麗華ヘッドコーチが語った選考理由を、ポジション別に紹介する。

▽投手(3名)
上野由岐子(ビックカメラ高崎)
後藤 希友(トヨタ自動車)
藤田  倭(ビックカメラ高崎)

【選考理由】
スピード、球種、雰囲気を見たときに、3人とも素晴らしいものを持っている。その中でも、上野投手と藤田投手には先発を任せて、まだ経験の少ない後藤選手に関しては、ワンポイントという形で起用できたら。今回のオリンピックは試合数が少ないので、昨年の時点で投手は3人でと考えていた。上野投手と藤田投手を軸に考えたとき、3人目は二人とは違ったタイプの投手が必要だと思った。後藤投手はサウスポーで守備もうまい。球数は多くはないが、ボールの質とコントロールの良さも決め手となった。


▲3月2日に20歳を迎えたばかり。チーム最年少として選出された後藤

▽捕手(3名)
我妻 悠香(ビックカメラ高崎)
清原 奈侑(日立)
峰  幸代(トヨタ自動車)

【選考理由】
我妻選手に関しては、これまで上野投手と藤田投手を引っ張ってきた実績がある。峰選手については、やはり経験豊富なところ。北京五輪でも主力選手として活躍た。そして、清原選手は斬新な発想力を持っている。昨年、メキシコとの練習試合で後藤投手と組んだときに完璧な配球をしてくれた。その点も決め手となった。捕手は第2の監督。3人とも持っている能力が違うので、それぞれの良さを生かしてほしい。


▲斬新な発想力が評価された清原奈侑。今大会では3人の捕手が選出された

▽内野手
渥美 万奈(トヨタ自動車)
市口 侑果(ビックカメラ高崎)
川畑  瞳(デンソー)
内藤 実穂(ビックカメラ高崎)
山本  優(ビックカメラ高崎)

【選考理由】
市口選手はショートとセカンド、川畑選手はサードとセカンドを守ることができる。渥美選手は内野の要となる選手。ショートでアウトを取りたいときに、どんなボールであっても確実に受け止めてくれる。ファーストの内藤選手に関しては、守備もいいが打撃では細かいプレーが得意。2018年の世界選手権でも大事な場面でスクイズを決めてくれた。サードの山本選手は日本の四番。完璧な内野陣だと思う。


▲日本のお家芸である守備。ショートとして、その要を担うのが渥美万奈だ

▽外野手
原田のどか(太陽誘電)
森 さやか(ビックカメラ高崎)
山崎 早紀(トヨタ自動車)
山田 恵里(デンソー)

【選考理由】
原田選手の守備は日本一。ライト後方の打球は難しいものだが、難なく捕ってくれる。意外性のあるバッティングもいい。山崎選手は足、肩の強さ、コントロール、すべてを持っている。バッティングも魅力。森選手に関しては、打撃に期待。一昨年の日米対抗でサヨナラのエンドランを決めるなど、細かいプレーもできる。代打、DPで起用したい。そして山田選手。守備、打撃、経験と素晴らしいものを持っている。


▲守備、意外性のある打撃を買われ選出された原田のどか。日本代表の元気印でもある

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