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2021-04-22

間瀬秀一コーチの強化スクール2『5色のカラービブスを使った“見る”トレーニング』

日本サッカー発展のためにサッカーに必要な製品を提供するフットボールギアと間瀬秀一コーチのコラボで行われた強化スクール。静岡県西部トレセンの小学5年生23人を集めて行われた内容を紹介する。第2回目では5色のビブスを使い、プレー中に周囲を見ることの重要性を学ぶ。


間瀬秀一( ませ・しゅういち)
モンゴル代表監督
1973年10月22日生まれ、三重県出身。日体大卒業後にアメリカ、メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、クロアチアでプレー。2003年より千葉でイビチャ・オシム監督の通訳を務める。2007年より千葉、岡山、東京Vでコーチ、2015年より秋田、愛媛の監督を歴任した。2020年6月より愛知県リーグのワイヴァンFCのポリバレントコーチに就任、幼児からトップチームまで全カテゴリーの指導に携わる。また、一般社団法人日本スプリント協会を設立し、サッカーの現場でスプリントの指導も行っている。2021年4月8日、日本サッカー協会のアジア貢献事業の一環として、モンゴルのフル代表とU-23代表の兼任監督となることが発表された。

重要な3つの“見る”
1.ボールを受ける前に見る
2.自分に向かってくるボールの移動中に見る
3.ボールを止めてから見る
蹴る、止める、見るは必ずセットで考える。
味方がパスを回している間に、周囲を見る。相手のパスが自分に届く前に次にパスを出す相手を見つける。相手からボールが来てトラップしたら顔を上げて周囲を見る。3つの“見る”ができれば、次のプレーへスムーズに移行できる。イビチャ・オシム監督時代の千葉はカラービブスを使ったトレーニングで強くなったが、今回はそのメニューと応用編を紹介する。

A 5人でパス回し

赤、青、黄、白、黒のビブスを着た5人がグリッドに入り、赤→青→黄→白→黒の順番にフリーで繰り返しパスを回す。円にならず、パスを出したら寄ったり、離れたり、不規則に動いて“見る”ことを意識させる。初めはタッチ数制限なしで自由にやり、慣れてきたら3つの“見る”ことを意識させてダイレクトの早いテンポでボールを回す
ポイント:ここでは小学5年生に合わせて16m×16mのスペース。大人ならもっと広く


B 4対1

Aと同じグリッドの中で1人がDFとなり、4対1のパス回し。黒がDFなら赤→青→黄→白の順、青がDFなら赤→黄→白→黒と青だけ抜いた順番になる。DFが代わったときはパスを1周フリーで回して順番を確認してから、DFをつける。ある程度できそうなら2タッチ以内にする。
ポイント1:パスの順番は決まっているから、DFは先にコースを予測してカットする。
ポイント2:DFにボールを奪われるときは、出し手よりも受け手の動きに問題があるケースが多い。ボールが動いている間に3人目が動く。ボールから離れれば、少し動くだけでコースが空く。左右も遠くも切られたら、近づくという方法もある。パスを出す側はスペースに出す選択肢も持つ。


C 8対2

4対1を2つ合わせて、黒ビブスの2人がDF、残り8人で赤→青→黄→白の順番でパスを回す。パスを出す相手の選択肢が2つあるので状況によって使い分ける。最初はフリーでその後タッチ制限をつける。ボールを奪われた色の2人が黒ビブスを着用している2人と色を交換してDFになる。自分の着用するビブスの色が変わるため、常に自分の状況(ボールを回す順番)は変化するが、それにきちんと対応する。
ポイント:ドリブルしながら見るという、4つ目の見るも意識する。


D 8対2カラーゴール付き

Cと同じルールで進めるが、グリッドに赤、青、黄、白のカラーゴールを入れ、自分のビブスのカラーゴールに入れたら1点とする。
ポイント:攻撃側も守備側もゴールの位置を把握しながらプレーする



選手・指導者へのワンポイントアドバイス

▶練習すれば必ずうまくなる
「“サッカーがうまい、下手”、“センスがある、ない”という表現を使う人もいるけど、私は関係ないと思う。大事なのはやったか、やっていないか。例えば、額にボールを乗せてバランスをとるのが最初はできなくでも、練習をすれば誰でもできるようになる」

▶サッカーがうまくなることが重要
「今回、練習の最後に6対6のゲームをやったときに、周りを見ることができたかを聞いたら、23人中8人ができたと言ってくれた。多色ビブスの練習がうまくなっただけでは意味がなく、大事なのは実戦のサッカーがうまくなること」

▶練習を動画で撮影して見直す
「試合をビデオで撮影する指導者は多い。私はそれに加えて練習も撮影してあとから必ず見直している。自分の狙い通りにできたか、一歩引いた目で見てイメージと違う部分がなかったか、あるいは選手がどう反応しているかをチェックする。見返すたびに発見があり、必ず成長できる!」


◆今回の強化スクールで使用したカラービブス、カラーゴール、マーカーコーンなど、Jリーグ30以上のクラブが使用している『フットボールギア』のトレーニング用具・器具を、町クラブ
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※サッカークリニック2021年2月号に掲載

取材・構成・写真/池田晋

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