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2021-05-31

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 石川編 のちの名横綱・輪島が百万石を駆け抜ける

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今大会の聖火リレーは32個目の都道府県となる石川県につながれている。1964年大会の聖火リレーで石川県は57名の正走者が聖火をつないだ

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、32個目の都道府県となる石川県につながれている。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。 

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964年東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第32回目の今回は「石川県」。

1964年9月30日、福井県から引き継がれた聖火は加賀市、小松市を経由して金沢市入り。翌10月1日に倶利伽羅峠を抜けて、富山県へとつながれた。

なお石川県39番目の正走者だった輪島博さんは、ご存知、名横綱の輪島大士。当時高校2年生だった輪島だがすでに相撲界ではその名を轟かせており、その後、日本大学でも活躍。鳴り物入りで角界入りし、1970年に初土俵を踏むと、そこからわずか3年半で横綱に上り詰めた。


昭和の名横綱・輪島大士も高校2年生時に地元・石川県の聖火ランナーとして聖火をつないでいる

輪島といえば、現役時代、トレーニングに当時としては珍しいランニングを取り入れて話題になったが、もしかしたら高校時代に経験した聖火ランナーの記憶が影響したのかもしれない。

57年前に石川を駆け抜けた聖火ランナーの正走者57名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。

 

1964年東京オリンピック聖火ランナー
【石川県】
1964年9月30日〜10月1日 第1コース 57名

1 大井 昭男
2 橋本 利春
3 西森 誠治郎
4 西  茂
5 宮前 昭夫
6 浅田 裕
7 浅井 敏子
8 池田 三郎
9 竹本 修
10 片岡 信吉
11 北原 新平
12 小坂 宏明
13 宮本 惣四郎
14 大橋 昭男
15 荒川 弘
16 平野 孝一
17 蕪城 伸成
18 坂川 安郎
19 田淵 秀之
20 万沢 三郎
21 瀬川 強
22 浜森 昭男
23 宮川 武勝
24 中  進
25 桜井 清信
26 中島 邦夫
27 橋場 健
28 金森 剛
29 結城 敬二
30 山下 邦夫
31 山下 権左衛門
32 常少 忠夫
33 高川 潔
34 西出 清隆
35 加藤 正二
36 山本 政美
37 片糸 邦之
38 吉村 豊
39 輪島 博
40 宝勝 忠幸
41 広瀬 恵子
42 水野 邦子
43 中橋 俊博
44 嶋倉 昭男
45 田中 外三
46 中村 栄治
47 杉本 俊昭
48 倉  宏三
49 上杉 徹男
50 徳間 勝則
51 橋本 友子
52 竹本 信太郎
53 水本 武雄
54 藤波 幸一
55 吉田 源兵衛
56 表  毅俊
57 葭田 和男



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは6月2日に「富山県編」を掲載予定です。

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