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2021-05-27

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 滋賀編 日本初の高速道路が聖火リレーを迎える

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今大会の聖火リレーは30個目の都道府県となる滋賀県につながれている。1964年大会の聖火リレーで滋賀県は43名の正走者が選ばれた

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、30個目の都道府県となる滋賀県につながれている。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。 

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場までつながれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964年東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第30回目の今回は「滋賀県」。

1964年9月29日、京都府から引き継がれた聖火は大津市の県庁で一夜を過ごし、翌日、琵琶湖沿いから草津市、栗東市、甲賀市と走り、鈴鹿峠を越えて三重県へとつながれた。

なお余談だが、この前年となる1963年に日本初の高速道路となる名神高速が栗東IC―尼崎IC間で開通。滋賀県の栗東地域を走った聖火ランナーはこの真新しい高速道路の側を通過しながら、日本の高度経済成長の渦中にいることを実感したことだろう。

57年前に滋賀を駆け抜けた聖火ランナーの正走者43名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。 

 

1964年東京オリンピック聖火ランナー
【滋賀県】
1964年9月29日〜30日 第2コース 43名

1 奥村 治樹
2 瀬古 悟
3 竹鼻 昇
4 初田 弘
5 山本登美子
6 吉田 寛夫
7 北村 幸子
8 中村 一樹
9 池田 義昭
10 中島 輝義
11 目片 忠昭
12 佐藤 国治
13 小川 義久
14 三橋 友子
15 中西 利明
16 山元 育
17 堀江栄次郎
18 中川千代江
19 富永 哲生
20 沢 千代
21 林 美子
22 柿添 賢之
23 高居 芳美
24 田村 則子
25 西川 静雄
26 竹内 勇
27 森田士志雄
28 近藤 幸三
29 島路 恵子
30 池田 豊
31 神山 光祐
32 小倉 博
33 倉田 房雄
34 林出 政好
35 巽 文江
36 曾和 順子
37 井上 典美
38 林 慎一
39 北野 菅枝
40 広瀬 保夫
41 高橋 彰芳
42 斎木 聡
43 中村弥一郎



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは5月29日に「福井県編」を掲載予定です。

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