関西学生アメリカンフットボール連盟(川口隆弘理事長)は6月2日、今週末から春季オープン戦・定期戦など連盟主催の試合を再開すると発表した。6月1日に臨時の理事会を開いて決定した。原則としてすべて無観客開催となる。
試合が開催されるのは、6月6日から7月18日までの約1カ月半。甲子園ボウル4連覇を狙う王者・関西学院大学は6試合、1昨年の関西王者、立命館大学は7月だけの3試合を予定している。また、再開される試合には、慶応義塾大、東海大、中京大などの他連盟所属大学の遠征や、アサヒ飲料、アズワンなどXリーグ所属チームとの対戦も含まれる。
同連盟は4月下旬以降、新型コロナウイルス感染症に対する「緊急事態宣言」が出されている対象府県での試合は開催中止という対応をとってきた。今回、政府が宣言を6月20日まで再延長することになり、臨時理事会で加盟校への日常からの体調記録(体温測定、感冒症状および味覚・臭覚の異常など)の再徹底、 試合開催時のマニュアルに沿った運営の継続・強化など、感染対策を徹底した上で試合開催することになった。
同連盟は、今回の再開に当たって「昨年から続く部活動の活動制限や、春季大会開催中止や秋季リーグの縮小開催などの影響により、育成機会の減少および若手選手の経験不足、部員減少などによる部の存続や、競技レベル低下による競技としての安全性の確保や競技の存続にまで影響を及ぼしかねない」と、学生アメリカンフットボールの現状に強い危機感を示した。


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