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2021-07-06

【ボクシング】新型コロナ対策連絡協議会──外国人選手招聘は早くてもオリパラ以降

 日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)は6日、新型コロナウイルス対策連絡協議会を開催した。試合運営面に関するいくつかの手順変更が明らかにされた後、懸案事項の外国人選手招聘に関しては、早くてもオリンピック、パラリンピック以降になるとの認識が示された。

 外国人選手を呼ぶことは、今のボクシング界にとって最大の関心事であるかもしれない。現在の興行は日本選手同士のマッチメイクで固められる。そのために国内の有望株の直接対決が増え、ファンとしては喜ばしい状況であるに違いない。その一方で、対戦相手が見つからず、出場機会が大幅に減っているボクサーがいるのも事実である。とくに、キャリアを積み上げる時期にいる若手にとっては、厳しい状況であるのは間違いない。

 JBCとJPBAはスポーツ庁と会談の機会を持っている。スポーツ庁側からは、まず通常の試合開催、運営に関するガイドラインを、現在の知見に応じた形でバージョンアップすることを求められている。さらに、外国人選手の招聘に関しては、一定の隔離期間、行動制限などの順守など、現行の入国時のルールに則れば可能とされた。ただ、オリンピック、パラリンピック開催時には管理体制が目いっぱいになっており、現実的に外国人ボクサーの入国については、この2大イベント以降に検討すべき案件とするスポーツ庁の感触をボクシング側は得たという。

 このほか、チーフセコンド、レフェリーなど試合に直にかかわる人々は試合当日に抗原検査を行っているが、12日よりJBCの計量会場での検査を試験的に実施する。ワクチン接種を要望する声も出ているものの、政府が職域摂取の申し込みを中止している現況では難しい。この件に関しても引き続きスポーツ庁と折衝していくことなどが報告されている。

写真◎BBM

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