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2020-11-10

「世界戦開催の不許可も」。新型コロナ対策連絡協議会が警告

ガイドライン違反への厳罰化も検討されている

日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会による定例の新型コロナウイルス対策連絡協議会が、10日に開催された。協議会では3日に開催予定だった世界戦がその前日に中止されたことが議題に上り、「プロボクシングの存続にかかわる」として、厳重な調査を実施し、改善点を洗い出す方針を決めた。さらに「ガイドラインへの重大な違反があるとすれば、今後、世界戦を認めない可能性もある」と踏み込んだ。

 11月3日、大阪で開催予定だったWBAスーパー世界ライトフライ級タイトルマッチが、前日計量の後にチャンピオン、京口紘人(ワタナベ)選手のコロナウイルス感染が判明して、急きょ中止された件が、大きなテーマとして協議会に取り上げられた。

 すでに事態の概要はスポーツ庁に報告されているが、世界タイトルマッチなどを開催するにあたって「東京五輪開催に資するもの」とスポーツ庁が前提として認識しているとして、コミッション、協会とも、綿密な調査を重ねて精細な報告書を作成し、あらためて提出するという。そのためにジム側には、感染経路、ウイルス感染対策に運営上の盲点がなかったかなど厳重な調査を要請している。

「プロモート側は同世界戦は新たな日程で開催する方針としているが、原因の究明とガイドラインの徹底した順守がなされなければ、タイトル戦開催を許可しないこともあり得る」とコミッションの安河内剛本部事務局長は強く警告した。

 同協議会ではさまざまな事例に対して、よりスピーディーに対処するために小委員会を設置し、世界戦中止の件に対する調査、検討の場としても調査委員会に代替えするとしている。

 また、試合の進行、ジム運営に関するガイドラインの見直しも行い、指示の徹底、罰則の強化などの方針も確認された。

 これに伴い、報道する側に対しても、限定された範囲での取材活動厳守を要請されている。

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