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2021-07-13

【ボクシング】14日、不敗同士のWBOアジアパシフィック戦。重岡銀次朗、川満俊輝とも必勝宣言

計量はともに一発パス。強打が光る重岡(右)と川満の対決だけにKOは必至だ

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WBOアジアパシフィックミニマム級タイトルマッチの前日計量が13日、都内で行われ、2度目の防衛戦となる王者の重岡銀次朗(21歳=ワタナベ)が100グラム・アンダーの47.52キロ、挑戦者の同級3位、川満俊輝(25歳=三迫)が300グラム・アンダーの47.32キロで、ともにクリアした。それぞれが宿泊先のホテルからオンラインで報道陣の取材に応じ、試合への意気込みを語った。

 約1年半ぶりにリングに上がる重岡は、開始のゴングを心待ちにしていた。

「いつも試行錯誤し、好きなボクシングを探しながら練習しているのですが、今回また好きな動きが完璧にできるようになりました。試合で出すのが楽しみ。必ず倒して勝ちます」

 試合が決まるまでは、モチベーションがなかなか上がらず、精神的に苦しかった時期もあったという。それでも、日本ライトフライ級ユース王者の兄・優大(ワタナベ)とともに練習をこなし、切磋琢磨してきた。

「1人だったら練習をさぼったかもしれません。でも、兄がいたおかげで、互いに支え合い、練習を続けることができました」

 5月の試合予定が1度延期されても、前向きに捉えて、コツコツと準備してきた。

「結果として、進化できたので良かったです」

 プロ6戦目で初めての日本人対決となる。③連続KO中と勢いのある川満を迎えるものの、王者の自信が揺らぐことはない。

「正直、手こずることはないと思っています。僕のいまの実力を見てもらういい機会です」

 一方、タイトル初挑戦の川満は、謙虚な姿勢を崩さずに大舞台に臨む。

「一戦一戦、大事に戦ってきて、機会が巡ってきました。運も味方につけて、このチャンスをものにしたいです」

 前に出て戦うことを信条とするファイターは、ハードパンチで鳴らすチャンピオンが相手でもスタイルを変えるつもりはない。

「僕はガンガンいくタイプなので、相手の気持ちを折りたいと思っています」

 サウスポー対策として、WBO世界フライ級王者の中谷潤人(M.T)をはじめ、三迫ジム内の元スーパーフライ級日本王者の中川健太、2020年度全日本フライ級新人王を獲得した宝珠山晃らとスパーリングを重ねてきた。

「あしたは、いろいろ試しながら戦えればなと。打ち合う場面は出てくると思うので、打ち負けないようにしたいです」

 KOへのこだわりは口にしなかったものの、積極的に攻めていくことを誓っていた。

文◎杉園昌之 写真◎ワタナベジム提供

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