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2021-07-14

高校野球“プロ魂" 教育と結果を球児と共有する元中日投手の監督論(若林泰弘/著)

2021年 7月22日発売
BBM1010457
四六判並製・248頁
定価  1,760円(税込)
ISBN:978-4-583-11399-9 C0075

Contents

2021年センバツで8強入りを果たした東海大菅生・若林監督の甲子園を追い求める勝利への執着心――。

「東京で一番弱い私学」と言われたチームから激戦区・東京を圧倒的強さで勝ち抜くチームへと変貌する指導とは?自らは高校時代は甲子園とは無縁。大学、社会人ではケガに泣かされ、プロでは通算1勝1敗。一念発起して教師となり、東海大菅生を強豪に育て上げた男の夢は日本一。そして、「いつかは東海系列のリーダー」に。

【目次】
第1章 “東海魂”プロ魂
縦ジマのプライドが激突した21年センバツ
NHKの放送体制を変えた?相模と鹿児島実の熱戦
縦ジマは野球少年の憧れ
投手人生のスタートは
遠のいていく縦ジマのユニフォーム
やった!晴れて東海大相模へ
先進的だった原野球。かと思うと……
パワハラ、モラハラ当たり前の時代
原監督とのお風呂場談義
いつかは菅生が東海系列のリーダーに
第2章 大学、社会人、そしてプロの道
ドラフト1位も夢じゃない?
大学4年間で5回のリーグ優勝
バドミントンで肩を故障の大失態
技巧派に変身ですか?
「ダメならクビ」から、都市対抗デビュー
勝ったらオレがヒーローだ
1991年11月22日、ついにドラフト指名
プロ野球通算、1勝1敗
第3章 元プロ、教諭に挑む
先輩のイキイキした姿がスイッチを押した
富士山の5合目から上の体積は……
アラフォー新米教師誕生
歴史は人間ドラマだ
高校野球の指導者は教師が望ましい
第4章 監督として求めるのは「啐啄同時」
東京で一番弱い私学……?
「是非に及ばず」の大敗
ノックを通して選手と対話する
五輪出場が目標では、決してメダルには届かない
大阪桐蔭打線と秀吉の「中国大返し」
夏の西東京大会で3年連続決勝敗退
ゴミではなく、運を拾う
球も心も一流になった
春と夏ではまったく別のチームが理想的
9回になにかが起きる!
第5章 高校野球への提言
特例センバツができればよかったのに
投球数制限よりも過密日程の緩和を
スクイズのサインを見破るのはOK?
あとがき

【著者紹介】
若林弘泰(わかばやし・ひろやす)
1966年4月22日生。神奈川県出身。東海大相模ではエースとして活躍。その後進んだ東海大では1年秋からベンチ入りし、2年春には最優秀投手賞を獲得。大学時代は肘の手術を経験しながらも、首都大学リーグで通算30試合に登板して14勝4敗、防御率1.78の成績を残した。社会人野球の日立製作所では、1年目に肩を故障するも3年目にはエースとして、都市対抗でチームをベスト8に導く。1991年のドラフトで、中日ドラゴンズから4位で指名されて入団。だがプロ入り後も肩痛に泣かされ続け、6年間のプロ生活は1勝1敗という結果にとどまった。引退後は運送会社の勤務などを経て、2007年に東海大菅生の教員として赴任し、2009年から同校監督に就任した。2015年に指揮官となって初のセンバツ出場。夏の甲子園初となる2017年は、チームをベスト4に導いた。2020年夏には東京独自の西東京大会と、帝京との東西決戦も制した。2021年のセンバツに出場しベスト8進出。

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