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2021-08-06

【しゅりんぷ池田のカード春秋】新監督がチームの勢いを取り戻せるか

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12球団でも屈指の人気を誇った新指揮官

 2020年はプロ野球の開幕が不透明な一方、野球カードは例年どおりのタイミングで12球団別のチームカードが、まずはヤクルトとオリックスのものから発売となりました。このシリーズでは支配下登録の全選手と監督がカード化されています。監督の写真というと、ゲーム終了後に観客席に帽子を取ってあいさつをしている場面や試合開始前にメンバー表を交換する前後など、決まりきった写真が多いのですが、今回のヤクルトの高津臣吾新監督のポーズはなかなか斬新です。練習中の1コマなのでしょうが、笑顔なのも同監督らしくていいですね。

 ヤクルトは野村克也監督時代に1993、95、97年と3度日本一になっており、この3回とも日本一決定の瞬間にマウンドに立っていたのが高津監督でした。観客動員的にもこのころが球団のピークで、87〜97年は96年を除き毎年200万人を超えていたのですが、翌98年からは1度もその大台を超えていないのです。

 本拠地都市の規模もあって、長らくセ・リーグでもっとも観客動員が少なかった広島ですが、2009年に新球場・マツダスタジアムが開場して以降は人気が沸騰、15年以降は毎年200万人を動員しています。ベイスターズは親会社がDeNAとなってから、さまざまな施策が次々と当たり、18年からは200万人の大台超えを果たしています。

 そんな他球団の動向もあってヤクルトの観客動員は6年連続でリーグ最下位(それでも2019年は195万人を動員)に沈んでいます。現役時代、12球団でも屈指の人気を誇った新指揮官がチームの勢いを取り戻せるか、期待しています。
(週刊ベースボール2020年4月20日号 掲載記事再編)


BBM東京ヤクルトスワローズ ベースボールカード2020 S01 高津臣吾

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