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2021-07-30

【しゅりんぷ池田のカード春秋】島内宏明が打点王の不思議

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パ・リーグの打点部門トップ!

 スポーツ紙に日々掲載されている個人成績を見ていて驚くのが、パ・リーグの打点部門でトップに立っているのが楽天の島内宏明だということです。杉本裕太郎や吉田正尚などのホームランバッターを差し置いて、中距離打者の島内が打点王争いをリードしているのです。近年四番を打つことが多い同選手ですが、今季は前を打つ浅村栄斗の出塁率が高く、数多くの打点を稼ぎ、シーズン半ばで自己最多に並ぶ57打点に達しました。

 しかし、今季の島内の打率は2割5分台に留まっています。同選手がレギュラーとなった16年以降でシーズン打率がもっとも低かったのが17年の・265ですから、極めて不調のはずが打点王なのです。ホームラン打者なら打率が低くても打点を挙げられますが、島内はそうした長距離砲ではありません。

 島内の打撃成績を精査してみると、走者なしの場合の打率は2割を切っているのです。それが、走者ありの場合は3割を超え、得点圏打率は3割代半ばで、満塁となると4割に達するという極端な成績となっているのです。(7月5日現在)

 時に人を食ったようなコメントを発して、われわれを驚かせる同選手ですが、こんな極端な成績でも、われわれを驚かせるつもりなのでしょうか。今季楽天が優勝すれば、島内は堂々のMVP候補でしょう。2リーグ制以降のMVPの中でもっとも打率が低かったのが87年の山倉和博の・273ですから、島内はこの記録を更新するかもしれませんね。
(週刊ベースボール2021年7月26日号 掲載記事再編)


BBM東北楽天ゴールデンイーグルス ベースボールカード2021 E64 島内宏明

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