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2021-07-29

【ボクシング】JPBAがJBCに「日本王座の指名試合ルール」撤廃要請へ

王座獲得からわずか6日後の鈴木(左)の返上。これが協会を動かした

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 日本プロボクシング協会(JPBA)が29日、オンラインによる定例理事会を開催。選択試合によって新王者となった日本チャンピオンの指名試合についてのルール撤廃を、日本ボクシングコミッション(JBC)に求める決議を採った。

 指名試合は1年に1度、そのルールの統一を──。これが本格的に要望されていくことになる。 

 日本チャンピオンの初防衛戦後の指名試合(最上位1位にランクされる選手の挑戦を受ける)義務は「1年に1度」──これは従前よりJBCルールに規定されている。
 昨年こそ新型コロナウイルス禍によって開催されなかったが、例年JPBA主催で行われている『最強挑戦者決定戦』(今年度は協会主催で行わず、個別開催)に勝利した選手が1位にランクされ、『チャンピオンカーニバル』として、新年からおおよそ5月くらいまでに王者と1位が激突してきた。

 同時に、選択試合──つまり2位~12位までの挑戦権を有する選手が挑戦し、新王者となった場合、「4ヵ月以内に指名試合を行う」というルールも存在してきた。だが、これまでは時期的にもうまく合致して、それらは『チャンピオンカーニバル』として消化されてきており、そのルール自体が意外な“盲点”となっていたもの。

 しかし、さる6月に行われた日本スーパーライト級タイトルマッチで、王者・永田大士(三迫)を10回TKOに下し、新チャンピオンとなった同級5位・鈴木雅弘(角海老宝石)が、期日的に『CC』にもかからず、「120日以内に1位との指名試合をこなす」ルール順守を求められ、一転してクローズアップされた。

 同ジムは、鈴木の王座返上を決めるとともに、「カーニバルでの指名試合一本化」を求める要望書を東日本協会、およびJPBAに提出。今回の理事会でこれが議題として取り上げられ、決議に至ったというもの。

 なお、王座空位の場合の決定戦で新チャンピオンとなった者に課される「3ヵ月以内の指名試合」については、変わらず行われていく。

写真_BBM

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