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2021-08-11

【ボクシング】スペンスが左目手術。パッキャオはウガスと対戦

パッキャオは早々とロサンゼルスに入り、準備を進めている

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 8月21日、アメリカ・ネバダ州ラスベガスで開催予定だったWBC・IBF世界ウェルター級タイトルマッチ、チャンピオンのエロール・スペンス(アメリカ)対マニー・パッキャオ(フィリピン)の一戦はスペンスの故障により、急きょ、キャンセルとなった。興行そのものは、パッキャオがWBAスーパーチャンピオンのヨルデニス・ウガス(キューバ)に挑戦する形で、そのまま挙行される。

 スペンスの故障はネバダ州コミッションの1週間前検診で明らかになったもの。左眼の網膜裂孔で、ドクターが出場は許可できないと判断したもの。スペンスはすぐに手術を受けることになっている。

「3人の眼科医に意見を聞いたが、復帰は可能ということでした。私はすぐにリングに帰ってきます」とスペンスはSNS上でコメントを出している。2年前、運転していた愛車フェラーリを完全破壊する事故を起こし、昨年12月、難敵ダニー・ガルシア(アメリカ)に勝って復活していた。
2年前の交通事故以来、スペンスはガルシアに勝った1戦しか戦っていない
2年前の交通事故以来、スペンスはガルシアに勝った1戦しか戦っていない

 パッキャオは「ボクシングという戦いはすべて、リングの中にしか答えはない」と話し、今回の対戦者変更を受け入れた。ただ、代替の対戦者となる35歳のウガスはオリンピック銅メダリスト(2008年北京大会)という実績はあるものの、いささか地味な技巧派。どこまでも最強の座を追い求めるパッキャオは、もともとスペンスと対戦予定だっただけに、いささか物足らないカードになった印象は否めない。また。この8階級制覇王者は来年5月、フィリピンの大統領選挙に出馬する準備をしているとも言われ、これが最後の戦いになるという観測もある。スペンスの故障が選手生命にかかわることだけに致し方ないが、残念感が漂うのも仕方ない。
代替えの対戦者ウガス(左)は堅調な技巧派だ
代替えの対戦者ウガス(左)は堅調な技巧派だ

写真◎ゲッティイ メージズ Photos by Getty Images

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