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2021-09-02

【ソフトボール】間もなく後半戦スタート! 日本リーグ女子1部チーム紹介part2

9月5日(日)Hondaと対戦するビックカメラ高崎(写真/牛島寿人)

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今週末の9月4日(土)、5日(日)に神奈川県大和市の大和スタジアムにて、日本女子1部リーグの後半開幕節が開催される。前半戦は2位に5チームが並ぶ激戦となったが、後半戦ではどのチームが飛び出してくるか注目だ。
後半戦が始まる前に、改めて1部リーグ12チームを紹介。また、日本代表選手の活躍に期待が集まるが、ここではあえて代表以外の選手を「編集部注目選手」として取り上げる。

「part1」はこちら


※試合は無観客での開催となります
※デンソーと大垣ミナモにコロナ陽性者が出たため、両チームは出場を辞退。「デンソー vs. 太陽誘電」「戸田中央総合病院 vs. 大垣ミナモ」の試合は延期になりました(日程未定)。

9月5日(日)の試合
13:00 ビックカメラ高崎 vs. Honda



ビックカメラ高崎BEE QUEEN
2021年リーグ順位 1位(8勝3敗)
優勝回数 13回/2020年総合順位 1位
https://www.biccamera.co.jp/sport_activity/index.html

ビックカメラ高崎(写真/桜井ひとし)

 上野由岐子、藤田倭、我妻悠香、山本優、内藤実穂、市口侑果、森さやかと日本代表が7人そろう最強チーム。2019、20年と連覇を果たしている。混戦模様の今季は、前半最終戦のデンソー戦で7回に大工谷真波がサヨナラ本塁打を放ち、単独首位での折り返しを決めた。代表選手以外にもタレントがそろっているところがビックカメラの強さの所以だ。

 
<編集部注目選手!>
濱村ゆかり(はまむら・ゆかり)
#15 投手
千葉県出身/木更津総合高-ルネサス(2014年)-ビックカメラ(15年~)

ビックカメラ・濱村ゆかり(写真/桜井ひとし)
 
 エース・上野がケガで離脱する中、先発・リリーフとポジションを問わない活躍でチームを支えてきた。7試合、25回2/3を投げて3勝1敗、防御率0.82。今年は代表選考外となる悔しさを経験したが、それを力に変えている。

 


Honda Reverta
2021年リーグ順位 7位(6勝5敗)
優勝回数 0回/2020年総合順位 2位
http://www.honda-tochigi.com/softball/

Honda Reverta(写真/斎藤豊)

 ジェイリン・フォード、そしてアメリカ代表のアリー・カーダの左右二枚看板が中心。打線は、キャプテンの森山遥菜、昨年最多本塁打の塚本蛍、昨年新人賞の杉本梨緒らパンチ力のある打者が並ぶ。2019年、20年と決勝トーナメントの決勝戦に進出。今季は7位に位置しているが1位とは2ゲーム差。まだまだ巻き返しのチャンスは十分にある。


<編集部注目選手!>
杉本梨緒(すぎもと・りお)
#5 内野手
長崎県出身/佐賀女子高-中京大-Honda(2020年~)

Honda・杉本梨緒(写真/斎藤豊)

 昨年は新人ながら全11試合に出場。10安打2本塁打5打点、打撃率.303の活躍でチームの勝利に貢献し新人賞も獲得した。今季は昨年よりもマークが厳しくなっているが、それでも3本塁打をマークしている。




デンソーブライトペガサス
2021年リーグ順位 2位(7勝4敗)
優勝回数 1回/2020年総合順位 5位
https://brightpegasus.denso.com/

デンソーブライトペガサス(写真/桜井ひとし)

 昨年の決勝トーナメントは選手全員が初めての出場だったという若いチーム。キャプテンである川畑瞳をはじめ、元気がよく勢いがあるのがチームカラーだった。そこに昨オフ、山田恵里、洲鎌夏子、佐野由貴美というベテラン選手が移籍加入したことで経験や知識が加わった。前半戦は1位を争うビックカメラ高崎に直接対決で敗れ2位も、後半戦に首位奪取を狙う。


<編集部注目選手!>
洲鎌夏子(すがま・なつこ)
#17 内野手
沖縄県出身/知念高-環太平洋大-豊田織機(2012~20年)-デンソー(21年~)

デンソー・洲鎌夏子(写真/桜井ひとし)

 昨年はケガに見舞われ納得いくプレーができなかった。もっと成長したいという思いから9年間在籍した豊田自動織機からの移籍を決断。一からのスタートとなったデンソーではリーグ最多の10打点を記録し、チームを牽引している。




太陽誘電ソルフィーユ
2021年リーグ順位 8位(5勝6敗)
優勝回数 6回/2020年総合順位 6位
https://www.yuden.co.jp/jp/company/softball/

太陽誘電ソルフィーユ(写真/佐藤雄彦)
 
 日本代表の原田のどかが所属し、代表コーチである山路典子が監督を務める太陽誘電。昨年オフに投打ともにチームの中心だった藤田倭が移籍したことは大きな痛手だったが、これを機にチームが活性化。投手では、二刀流のベテラン・尾﨑望良に続く存在として曽根はん奈が台頭。野手では移籍加入の門馬沙也加、永友遥が活躍を見せている。


<編集部注目選手!>
中溝優生(なかみぞ・ゆい)
#10 内野手
佐賀県出身/佐賀女子高-太陽誘電(2017年~)

太陽誘電・中溝優生(写真/桜井ひとし)

 1年目から遊撃を守り新人賞を獲得。5年目の現在はキャプテンを務め、リーグトップの4本塁打とバットでもチームを引っ張っている。開幕前には「皆さんに勇気や感動を与えられるよう全身全霊で戦います」とコメント。




戸田中央総合病院メディックス
2021年リーグ順位 2位(7勝4敗)
優勝回数 0回/2020年総合順位 10位
https://www.tmg.or.jp/softball/

戸田中央総合病院メディックス(写真/佐藤真一)

 昨年オフに12人が移籍・退団したが、江口未来子、數原顕子、堤加菜子ら他チームで主力だった野手が入団。これまでも安定した成績を残していたエースのジョーダン・テーラーを中心とした守備力に高い攻撃力が加わったことで、今季は2位という好位置につけている。昨年まで神村学園伊賀高で監督を務めていた森澤隆行・新監督の手腕にも注目だ。


<編集部注目選手!>
數原顕子(すはら・あきこ)
#29 外野手
兵庫県出身/夙川学院高-ルネス紅葉(2012~13年)-シオノギ(14~20年)-戸田中央(21年~)

戸田中央総合病院・數原顕子(写真/斎藤豊)

 2019年はMVP、本塁打王、打点王の3冠に輝いた。心機一転、新たなチームで迎えた今季は打撃率(.440)、本塁打数(4本)がともにリーグトップで前半戦を折り返している。好調をキープして2年ぶりのタイトルを狙う。



 
大垣ミナモ
2021年リーグ順位 8位(5勝6敗)
優勝回数 0回/2020年総合順位 2部1位
https://www.minamo-ogaki.com/

大垣ミナモ(写真/桜井ひとし)

 昨年2部リーグで優勝し、今季は2018年以来となる1部リーグ参戦となった。前半戦は負け越してはいるものの、白星を挙げた相手はトヨタ自動車(1対0)、ビックカメラ高崎(6対4)といった強豪チームばかり。その原動力となったのが2部優勝の立役者でもあるサラ・パウリー。後半戦はオーストラリア代表のエレン・ロバーツに期待がかかる。


<編集部注目選手!>
伊藤梨里花(いとう・りりか)
#21 内野手
愛知県出身/豊丘高-東海学園大-ミナモ(2021年~)

大垣ミナモ・伊藤梨里花(写真/桜井ひとし)

 今季の安打数はまだ2本だが、その両方ともがホームラン。さらにそのうちの1本は、ビックカメラ高崎の藤田倭から放った勝ち越しのソロ本塁打だった。今後の成長に大いに期待したくなる、スケールの大きなルーキーだ。

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