今回は今からちょうど30年前の1991年(平成3年)9月19日世界初挑戦となった当時のW B Cバンタム級世界チャンピオン、グレッグ・リチャードソン戦とその5日前に行われた公開スパーを辿っていきたいと思います。
試合前日、東京本社から撮影に来ていた先輩カメラマンに「僕にリングサイドやらせてください!」と直訴し、快く変わっていただきました。そしてメインの写真が撮影できました。
10R終了後のインターバルでチャンピオンがギブアップ、その瞬間です。当時ボクシングマガジンで掲載され、その写真をプリントし読者プレゼントとしていたものです。
この写真はテストプリントで余ったものを編集部から特別にいただいたものに、後日取材の折にたっちゃんにサインをしてもらいました。私の宝物です。(撮影・文・早浪章弘)
1991年9月14日=大阪帝拳ジム ニコンF4公開スパーリングでも、流さず相手に詰め寄る。
1991年9月14日=大阪帝拳ジム ニコンF4
ついに来た初の世界挑戦を前に、大勢のマスコミ関係者が詰めかけた。

1991年9月14日=大阪帝拳ジム ニコンF4
公開練習後、調整が順調にすすみ充実の表情を見せる。

1991年9月19日=守口市民体育館 W B C世界バンタム級タイトルマッチ 王者グレッグ・リチャードソンvs挑戦者辰吉丈一郎 ニコンF4 50mm
世界初挑戦とは思えないほど落ち着いていた。1Rからプレッシャーをかけ続けた。
次ページ > 辰吉丈一郎の軌跡は続きます。