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2021-09-09

【アメフト】日大の新ヘッドコーチにOBの平本さん 富士通QBとして日本一に貢献

日大の新しい指揮官としてフェニックスを率いる平本HC。富士通の選手として最後の試合となったライスボウルで=2020年1月、撮影:小座野容斉

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日本大学アメリカンフットボール部の新しい指導者として、OBで元富士通QBの平本恵也さんがヘッドコーチ(HC)に就任した。2018年9月から3年間チームを率い、8月いっぱいで退いた橋詰功監督の後任。約1カ月延期となった、関東大学アメフト1部TOP8の開幕に向けて、チームを引き継いだ。

 橋詰前監督は、日大が関西学院大学との春季定期戦で犯した悪質犯則事件の後、2018年9月に就任した。19年に関東大学1部BIG8で優勝して、同TOP8に昇格、20年にはTOP8で優勝し、甲子園ボウルに出場したが、関西学院大学に敗れた。大学側からは3年契約を更新しないと伝えられたが、後任が定まらず、今春もチームを率いてオープン戦を戦った。任期いっぱいの8月31日までチームの指導に当たっていた。

 平本HCは1987年生まれの34歳。佼成学園中学でアメリカンフットボールをはじめ、同高校を経て日大に入学。QBとして1年生から活躍、U19日本代表にも選出された。2年時の2007年甲子園ボウルで、エースQBの負傷のため先発出場し、関学大に38-41で惜しくも敗れた。
 3年時は関東大学1部のパサーズレーティング1位。4年時はレーティング2位(195.2)だったが、パス1320ヤード、12タッチダウン1インターセプト、成功率67.2%を記録した。

 2010年に富士通に入社。フロンティアーズのエースQBとなったが2011年のジャパンXボウルで負傷するなど、故障が続いた。
 2014年に富士通がチーム初の外国人QBコービー・キャメロンを加入させたため、バックアップに。しかし、同年のジャパンXボウルでキャメロンが負傷退場した後を引き継いでQBとして出場、チームを勝利に導いた。そのまま1月3日のライスボウルでもQBとして先発出場し、関学大を破って富士通に初の日本一の座をもたらした。
 2019年シーズンでフットボールを引退。富士通で働きながら、学生チームに赴いてQBの技術などをコーチしている。

 橋詰前監督も含め、これまで日大のチームを指揮してきたポジションは監督だったが、今回はHCということになった。
日大の新しい指揮官としてフェニックスを率いる平本HC。母校と対戦したライスボウルの表彰式で、チアリーダーの祝福を受けた=2018年1月、撮影:小座野容斉
日大の新しい指揮官としてフェニックスを率いる平本HC。母校と対戦したライスボウルの表彰式で、チアリーダーの祝福を受けた=2018年1月、撮影:小座野容斉



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