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2021-11-17

【ボクシング】井上岳志、オーストラリアで敗れる

ジュー(右)のテンポのいい攻撃に直面し、井上はディフェンシブに戦うしかなかった

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 WBO世界スーパーウェルター級6位の井上岳志(ワールドスポーツ)は17日、オーストラリアのシドニーで地元のWBO世界同級1位ティム・ジューと12回戦を行ったが、0-3の判定で敗れた。

 父は名誉の殿堂入りを果たしている名ボクサー、コスタヤ(元世界スーパーライト級チャンピオン)。その息子も今やオーストラリアのスーパースターになっている。

 そのジューに敵地で挑んだ井上はKOを狙ったが、初回から一方的にコントロールされてしまう。バラエティに富んだ攻撃にさらされ、防戦に追いやられた。2ラウンドに左フック、6ラウンドにも右ストレートを打ち込んでも、ジューのボリューム感のある攻め、後続打は断ち切られてしまう。7ラウンドにはジューのボディ、顔面と強打を散らす猛攻に、KOを期待する会場はファンの爆発的な声援に満たされた。

 終盤、ジュー、井上ともに疲れの色を見せ、攻防は淡泊になったものの、井上に逆転する余力は見えない。最終回にはクリンチからの離れ際に右ストレートを肩に受けて倒れ、ダウンを取られる不運もあったが、それも大勢に影響を及ぼすものではなかった。
井上はタフネスを証明したが、判定は最大13ポイント差がついた
井上はタフネスを証明したが、判定は最大13ポイント差がついた

 判定は120対107が2人、119対108が1人と大差がついた。

「(井上は)レンガの壁のように頑丈だった」と語った27歳のジューは20戦全勝(15KO)。初の世界挑戦に意欲的を見せる。当面の目標はWBOチャンピオンのブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)。その後は3団体のチャンピオンベルトを持つジャーメル・チャーロ(アメリカ)に挑みたいという。「彼らのハネムーンはもう終わりだ」と威勢のいい宣言も発している。そういうビッグマッチのためにも、初めて12ラウンドを戦い抜いた意味は大きいのかもしれない。

 31歳の井上は20戦17勝(10KO)2敗1分。2019年に当時のWBOチャンピオン、ハイメ・ムンギア(メキシコ)に敗れて以来、5連勝を続けてきたが、手痛い敗北となった。なお、この試合には井上の持つWBOアジアパシフィック同級タイトルはかかっていない。

写真◎ゲッティ イメージズ

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