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2021-11-29

【アメフト】オービック・李卓、富士通・山岸 CFL帰国組の準決勝出場は? 新型コロナ「オミクロン株」で入国規制強化

突如浮上した、新型コロナ変異株「オミクロン株」問題。富士通LB山岸、オービックRB李卓は12月12日の準決勝に出場できるのだろうか=撮影:小座野容斉

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アメリカンフットボールのXリーグは、最上位の「X1スーパー」が11月28日にレギュラーシーズンを終えた。今季から日本選手権・ライスボウルの枠組みが変わり、学生代表チームの出場が無くなったため、X1スーパー上位4チームがライスボウルの準決勝に進む。

 29日にあったXリーグのオンライン記者会見でも話題となったのが、カナダのプロフットボールCFLに参加していた選手の出場だ。Xリーグでは、出場可能選手の65人の登録はシーズン前に締め切っているが、CFLに参加している選手については、事前登録することで、65人枠の中で入れ替えることが可能となっている。

 BCライオンズに所属しながら、シーズン序盤で放出されたK山﨑丈路(オービック)は最終節の富士通戦から出場している。

 ライスボウルの準決勝に進出する4チームの中で、CFLに選手が参加しているのは富士通、オービック、IBMの3チームだ。

 富士通のOL町野友哉が所属しているウィニペグ・ブルーボマーズはウェスタンディビジョンで、IBMのK佐藤敏基が所属しているトロント・アルゴノーツはイースタンディビジョンで、それぞれ1位となっており、現地12月5日(日本時間6日)にディビジョンファイナルがある。勝てば、CFL王座決定戦「グレイカップ」に進むため、12日のライスボウル準決勝に合わせて帰国することは困難だ。

 他方、オービックのRB李卓、富士通のLB山岸明生が所属しているモントリオール・アルエッツは、現地11月28日(日本時間29日)に、プレーオフ初戦で敗退したために、帰国は可能だ。

 ただし、ここで新たな問題として浮上してきたのが、新型コロナウイルス感染症の新たな変異株「オミクロン株」への日本政府の対応だ。

 11月29日、岸田文雄首相は、30日午前0時から、世界のすべての国や地域を対象に、ビジネス目的などの外国人の新規入国を原則停止することを表明した。

 日本人の帰国者らを対象とした待機措置についても「(アフリカ南部の)9カ国に加えて14カ国・地域から帰国する場合、厳格な隔離措置を実施する」と説明している。具体的には指定施設で3~10日間、隔離されることになるという。

 カナダについては、モントリオールのあるケベック州は、現時点(11月29日午後10時)では規制対象区域ではないが、隣接するオンタリオ州が含まれている。

 日本政府は、計23カ国・地域以外から入国する日本人についても、ワクチン接種者を含め、自宅などで14日間の待機を求めるとしている。

 これらの情報を総合すると、李卓、山岸の両選手が12月12日の準決勝に参加することは、残念ながら、かなり難しくなったきたということになりそうだ。

今季、CFLに日本から挑戦した6選手(左上から時計回りに)LB山岸、RB李、OT町野、K山﨑、LB丸尾、K佐藤。このうち山﨑はすでに帰国している=撮影:小座野容斉

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