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2021-12-10

【しゅりんぷ池田のカード春秋】オリックス新旧背番号18を比較

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令和時代のエース・山本由伸

 今季の山本由伸はシーズン途中から連勝が注目されるようになり勝つたびに、「球団記録は73年の米田哲也の14連勝」と報じられてきたのですが、まさかこの記録を塗り替えるとは。

 山本によって48年前の記録が掘り起こされた米田はプロ野球歴代2位の350勝、岩瀬仁紀に更新されるまで歴代最多の949登板を誇ったレジェンド右腕ですが、その成績をあらためて見直してみると防御率1位、最多勝、最多奪三振が各1回ずつと意外にも個人タイトルが少ないのです。

 米田は生涯に20勝を8度記録していますが、彼が活躍した昭和30〜40年代のプロ野球ではエースが20勝するのは当たり前で最多勝は25勝した66年の1回のみ。そして、68年は29勝を挙げチームの連覇に貢献してMVPに輝きますが、この年皆川睦男が31勝していたのでタイトルは逸します。

 さらに米田は300イニング以上投げた年が6度あるのですが、これもリーグ最多を記録したのは1回のみ。同時代の稲尾和久、杉浦忠といったスーパーエースたち
が、それを上回る投球回を投げていたのです。

 背番号18の大先輩・米田の残した圧倒的な数字には到底太刀打ちできそうもない令和時代のエース・山本ですが、唯一その記録を凌駕したのが今シーズンの防御率1・39で、この成績は戦後の球団記録となったのです。

 昭和の時代から見ると、すっかり野球の質が変わってしまい、現在と過去の選手の成績を比較することは難しくなっていますが、そんな断絶をも乗り越えた山本の今季のパフォーマンスに、ただただ敬服するばかりです。
(週刊ベースボール2021年12月13日号 掲載記事再編)

08 米田哲也
2021BBMベースボールカード オリックス・バファローズヒストリー1936-2021 No.08 米田哲也

No.81 山本由伸
2021BBMベースボールカード オリックス・バファローズヒストリー1936-2021 No.81 山本由伸

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