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2022-01-12

【相撲編集部が選ぶ初場所4日目の一番】照ノ富士、宇良を退け4連勝

照ノ富士を追い詰めた宇良だが、左から抱え上げられて上体が伸び、力が伝わらなかった

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照ノ富士(突き倒し)宇良

この日から大関貴景勝が休場。前日の宇良との最初の相撲で右足首を痛め、「右足関節靱帯損傷」の診断書を提出した。初日に素晴らしい出足で勝って調子がよかっただけに残念。

一人大関となった正代が若隆景の勇み足で白星を拾ったあと、結びの土俵に照ノ富士が上がった。対戦相手は宇良。昨年秋場所の一番は大熱戦となり大いに盛り上がったが、今場所も期待にたがわぬ熱戦となった。

立ち合いで低く飛び込んだ宇良。右四つに組み合うが、宇良は左から絞って照ノ富士の右を深く差させない。宇良は右に回り込むように動いて肩透かし。照ノ富士も相手の動きを読んでついていく。宇良がモロ差しの体勢となり頭をつけると、照ノ富士は左右から抱え込み体重を預ける。宇良が右から捻ったところを照ノ富士が出たが、宇良も土俵際で右を深く差し込んで逆襲。照ノ富士の左小手投げに体を密着させてしのぎ、土俵際まで追い込んだ。照ノ富士は上体が伸びながらも残して右を差し込むと、宇良はこれを嫌って後退。照ノ富士は右に回り込もうとする宇良を追いかけ、左から突くと宇良は力尽きて尻から落ちた。

館内は宇良の健闘を称えて大きな拍手。声を出してはいけないのだが、宇良が寄り詰めたときには地鳴りのような大歓声が上がった。

敗れた宇良は、「かなわなかったです」と第一声。もうちょっとだった?と聞かれると、「感じなかったです」。力を出し切った?と聞かれると、「わからないです」といつもの宇良。それでも結びについて振られると、「結びで取れてよかったです。結びは特別なものを感じます」と語る。この日のお客さんは、この結びの一番が見られたことで、満足して帰られたのではないか。

初日から4連勝の照ノ富士は、「正面に置いて、落ち着いて取れたかなと思います」と振り返る。土俵際まで寄られた場面も、「落ち着いてできた」と余裕があった。貴景勝が休場したが、「自分なりに頑張っていけたらと思っています」と気負いなく淡々と答えていた。

4日目を終えて幕内の全勝は照ノ富士と関脇御嶽海、平幕の阿武咲、阿炎、妙義龍の5人。実力が抜けている照ノ富士に食らいついて、優勝争いを面白くしてもらいたい。

文=山口亜土

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