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2018-09-12

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松本朋幸(ファイヤープロレスリング総監督)×KUSHIDA ファイプロ愛を語り尽くす!

ファイヤープロレスリングワールド 開幕Special!
―前編―

新日本プロレスとのコラボ実現!!

“伝説のプロレスゲーム”として1990年代から多くのプロレス&ゲームファンを虜にしてきた“ファイプロ”の12年ぶりの新作『ファイヤープロレスリング ワールド』が、8月9日に発売された。現在、マット界で活躍する選手のなかにも、ファイプロに影響を受けたプロレスラーは数多く存在する。新日本プロレスのKUSHIDAもその一人であり、新作発売を記念して同ゲームの松本朋幸総監督との対談を企画。ファイプロ愛を大いに語った!

取材構成・市川 亨/撮影・山口高明/特別協力・スパイク・チュンソフト、新日本プロレスリング

―KUSHIDA選手はファイプロのヘビーユーザーであることを公言していますが、初期の作品からプレイされているんですか?

KUSHIDA(以下、K) ボクが初めて買ったプロレスゲームは、ファイプロの前身って言われているゲームボーイの「プロレス」(1990年発売)だったんですよ。当時、ゲームソフトのなかでプロレスに近いものっていうと、いわゆる格闘ゲームとかはあったんですけど、純粋なプロレスゲームっていうのがほとんどなくて。どういうプロレスゲームがいいのかっていうと、当時はうまく言葉では説明できなかったんですけど、そのうまく説明できなかった部分を実現してくれたのがファイヤープロレスリングでしたね。

―かゆいところに手が届くような感覚があったと。

 まさにですね。プロレスファンのなかの、これだ!っていう部分がありましたね。

松本 ボクも学生時代はファイプロで遊んでいた側で、ファイプロが作りたくて、20数年前にこの業界に入ったので。

 当時はファイプロの発売日を心待ちにしていて、数カ月前からゲーム専門誌とかで情報が小出しにされていくので、情報が載っているたびに雑誌も買ってましたね。

―ゲーム好きだったんですか?

 いや、ファイプロだけでしたね。

松本 完全にボクもそうでしたね。ハード(=ゲーム機)ごと(ソフトといっしょに)買ってましたね。

 ボクもそうでしたね。ハードが代わると、また買わなくちゃって。スーファミ(スーパーファミコン)、セガサターンとか。攻略本も買いましたし、ゲームといえばなにからなにまでファイプロでしたね。ボクは小3ぐらいのときにゲームのなかで“新団体”を作ってますから。

松本 そうなんですね(笑)。

 WGW、ワールド・グレーテスト・レスリングっていう団体を。ベルトを段ボールで作って、兄とベルトを懸けて闘ってましたね。巡業日程とかも作って、今日は地方巡業とかやってましたね(笑)。

松本 ガチ中のガチですね(笑)。

 だから今回も新団体を作りたいです(笑)。

幼少期のKUSHIDAにとっては社会勉強の教材!?
「ファイプロから版権とか権利を学びました(笑)」

―当時、ファイプロで遊びながら、どのような部分にもっとも惹かれたんですか?

 ボタンを連打すると技が決まったり、あと序盤から大技が決まったりとか、(操作の)コマンドを正確に入力した者勝ちっていうような格闘ゲームが多いけど、プロレスのおもしろさってそうじゃないんですよね。ファイプロは序盤からはなかなか大技は決まらないし、プロレスのルールのなかで勝つにはどうすればいいのかっていうのを勉強させてくれたのがファイプロでしたね。

―いわゆるグラウンドの攻防から始めたりという部分ですね。

 あと、一点攻めとか。腕のパラメーター、足のパラメーター、腰のパラメーターって分かれているのも画期的で、ほかのゲームよりも、より“人間”を感じられますね。

―逆に、もっとこうしてほしいと思うようなところはありました?

 選手名がファイプロネームだったので、レスラーが実名で出たらいいなって思ってましたね。 

―実際の選手名から微妙に名前が変わっていて、それがファイプロネームと言われていましたね。

 でも、そういうのを見ながら、おとなって大変なんだなって。版権とか権利を学びましたよね(笑)。

―権利関係の大事さをファイプロから学んだと(笑)。

 学びましたね(笑)。あと、伝説のレスラーと思われる選手がメチャクチャ強いとか。それもなんて言うんですかね、忖度じゃないですけど。 

松本 ハハハ!

 おとなの事情を感じてましたね(笑)。この選手はやけにクリティカルが発動されるなとか(笑)。

―では、今回のファイプロのように、選手が実名で登場するのは夢のようなことなわけですね。

 ゲームのパッケージに本当のレスラーが出ていると説得力が違ったりもしますよね。

松本 でもそれは、けっこう微妙なところもあって、ファイプロネームを実在するレスラーの名前にリネームするっていうのが一つの遊びだったんですよね。ファイプロを買ったら、まずそれをやるっていう。 

 そうですね。 

松本 でも、その遊びをなくしちゃうと、ファイプロの伝統的な遊びがなくなってしまうので。だから、できればかつてのファイプロネームも残しつつ、実在の団体さんといっしょにできたらいいなっていうのがあったんですよ。でも、いろいろ内部で話していたら、そもそもなんちゃってもまずいんじゃないの?っていう話になって。

 時代的にですね

松本 (前作の)12年前だったらギリギリで許されたけど、いまはムリだろうって。

 グレーゾーンも厳しいと。 

松本 それであれば、(ファイプロネームは)バッサリと切っちゃって、新日本さんなりにお願いしますっていう話をしたほうがいいだろうって。

 実名になることで分かりやすくなるので、(ゲーム購入者の)間口が広がる感じはしますよね。 

松本 そうですね。いまでも100%それで良かったのかどうかっていうのはボクのなかでも分からないですけど、やったことに関してはボクのなかで大満足ですね。

「ファイプロの良さって時間泥棒的な、いくらでもやれちゃうところだと思う」(松本朋幸)

―今回、新日本がファイプロとコラボすると聞いたときは、どう思われました?

 リング外でのプロレスラーとしての夢がささやかながら2つありまして、一つがフィギュアになること。もう一つがゲームソフトに自分が出ること。それが今回叶って、むかしから遊んでいたファイプロがまた出ると。その第一報を聞いたときは、控室が色めきだちましたね。 

―選手控室が色めきだったと(笑)。やはりレスラーとしては実名でゲームに出るのは嬉しいことなんですね。

 本人にとっては嬉しいですよね。

―今回、新日本とコラボをするにあたって、松本さんのなかで苦労されたのはどのような部分ですか?

松本 お話をしに行くのが一番苦労したかもしれないですね。

―最初に新日本サイドに話を持ち掛けるときですね。

松本 それはずっとドキドキしてましたね。いままでは団体さんが育てたレスラーを、グレーゾーンと言いながら、あやふやにしながら偽名で登場させ、おいしい汁を吸ってきたわけじゃないですか(笑)。そういう時代を経て、多大なご迷惑を掛けていたであろう団体さんにお話を持って行くのが、すごい緊張しましたね。絶対に怒られるんだろうなって。でも実際は、温かく迎え入れていただきまして。

 新日本とコラボしようというアイデアは会議のなかで出たものなんですか?

松本 いままでグレーゾーンだった選手を全部取っちゃう(なくしてしまう)と、すべて架空の選手になってしまうと。そうなるとファイプロの魅力がドカッとなくなってしまうんですよね。いままで収録選手が300人いますとか謳っていたものが、30人ぐらい架空の選手がいますってなっても、いや~ってなっちゃうじゃないですか。

 それはそうですね。 

松本 それをどうやってインパクトを出すかってなったときに、やっぱり新日本さんにお話するしかないと思いましたね。それが一年ちょっと前のことですね。

 じゃあ、そこからはとんとん拍子で進んだんですね。

松本 メチャクチャとんとん拍子で、すごく協力していただいて。急ピッチでパーツやら技やらを作って、まとめていった感じですね。

―今作ではゲームのなかで実際の曲も流せるようになったんですよね?

松本 カスタムサントラですね。USBに自分の好きな曲を入れて(ゲーム機に)挿すと、ソフトがそれを読み込んで、入場シーンでそれを流すことができます。あとは収録選手でも権利的に問題のない方は初めから曲を収録していて、KUSHIDA選手の曲も入ってます。

 掟破りっていうのも、今回あるんですよね?

松本 あります。正面での組み技限定で相手の必殺技を一回だけ出せるっていう

―あと今回は選手の声も収録されているんですよね?

松本 みなさんにご協力いただいて、やっていただきました。

 ボクもやりました。ちょっとニヤニヤしちゃいましたね(笑)。

松本 収録のとき上半身裸でやっていただいて(笑)。

 やっぱり実際の試合のときに近づけないと(笑)。ぜひボクの“大根っぷり”を聞いていただいて(笑)。

松本 本当にうまい方から、クセが強い方もいて(笑)。

 それはそれでおもしろいですよね(笑)。

松本 個性が強いほうがファンの方も嬉しいでしょうしね。エディットレスラーを作るときも、その収録した声をほぼ全部、聞けるんですよ。それこそセリフも聞けるので。いままで2種類しか声は設定できなかったんですけど、それを5種類まで増やして、このアピールのときはこう言いたいとか、対応できるようになってます。見た目は棚橋選手なのにKUSHIDA選手の声を設定することもできます(笑)。あと、実際に収録されたレスラーで、こうじゃないんだよなと思ったら、自分でレスラーを改変していただいたら、納得いただけるレスラーになりますので。

―こだわろうと思えば、いくらでもこだわることができると。

松本 そうですね。ファイプロの良さってたぶん時間泥棒的な、いくらでもやれちゃうところだと思うので。今回はいくらでもやれると思います。

 巡業中も持ち歩きますよ(笑)。

松本 かつてはゲームをやっていた世代でいまはやられていない方もたくさんいると思うんですけど、またファイプロをきっかけで、たぶんいまはお金にも余裕があると思うので、いわゆるハードごといく感じで(笑)。いくつになってもゲームで遊ぶのは楽しいので、多少ハードルはあるかもしれないですけど、またみんなでファイプロを楽しもうぜっていう気分ですね。

ファイプロへの思いを熱く語り合った2人。ちなみに松本総監督が着用しているTシャツは、限定特装版『新日本プロレス プレミアムエディション』に同梱されているロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとのコラボTシャツ

新日本プロレス実名39選手が参戦!

新日本プロレス39選手が実名で登場。オカダ・カズチカのレインメーカー等、選手自身も驚くリアルな動きで再現!

新日本プロレスの選手が多数登場するストーリーモードで、プレイヤーは新日本入門から頂点、IWGP王者をめざす!

PROFILE

松本朋幸
まつもと・ともゆき/『ファイヤープロレスリング ワールド』総監督。『ファイヤープロレスリング(以下、ファイプロ)』を作りたくてゲーム業界に飛び込み、『ファイプロG』にてシナリオ、企画を担当。その後、ワンダースワン版や、他のプロレスゲーム開発に携わる。自身の看板タイトルである『喧嘩番長』では、『ファイプロ』愛をいかんなく発揮。

KUSHIDA
クシダ/本名・櫛田雄二郎。1983年5月12日、東京都大田区出身。2005年9月、メキシコでデビュー。ハッスル、SMASHを経て、11年に新日本入団。IWGPジュニア王座5度戴冠、スーパージュニア2度優勝。175㎝、85㎏。

【タイトル】
FIRE PRO WRESTLING WORLD
ファイヤープロレスリング ワールド
PlayStation®4

〈通常版〉
5,800円+税(※税込6,264円)
〈限定版〉
ファイヤープロレスリング ワールド 新日本プロレス PREMIUM EDITION
9.800円+税(※税込10,584円)
※新日本プロレスとのコラボグッズ3点付き
〈本体+シーズンパス(DLC3種のセット)〉
ファイヤープロレスリング ワールド デジタルデラックスエディション
ダウンロード版 10,584円(税込)
※購入特典として、オリジナルテーマが付きます。

公式サイト:http://www.spike-chunsoft.co.jp/fireproworld/
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