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2022-01-27

【NFL】スーパーボウルは航空マニアも必見 P-51からF-35まで、歴史的な5つの名機が世界初の編隊飛行

スーパーボウルのフライオーバーに登場する、米軍、5つの歴史的名機(左上から時計回りに、A-10、F-16、F-35、F-22。中央はP-51=米空軍のアーカイブから

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米プロフットボール・NFLの王座決定戦・スーパーボウルは、スポーツの枠にとどまらないビッグイベントだ。ハーフタイムショーに、世界中の音楽ファンが注目するのと同じように、今年は航空機マニアを惹きつけるかも知れない。米空軍が、今回の「第56回スーパーボウル」オープニングセレモニーで、第2次世界大戦中の名機・P-51から、最新鋭のF35まで、5種類の戦闘機・攻撃機による、世界初の特別な編隊飛行を行うと発表した。

 スーパーボウルでは、オープニングの米国国歌(ナショナルアンセム)の歌い終わりに合わせて、米軍機がスタジアム上空に飛来する「フライオーバー」というセレモニーがある。ほんの数秒だが、毎回必ず行われ、レアな軍用機が登場することも多い。

 1月24日の米空軍ヘリテージ財団の発表によると、今回のフライオーバーに登場するのは、以下の5機種。

・P51 マスタング戦闘機(空軍ヘリテージ・フライト財団)
第2次大戦中の傑作機・最強のレシプロエンジン機とも評される。


・A-10 サンダーボルトII攻撃機(アリゾナ州デービスモンサン空軍基地)
初飛行から50年、地上軍を支援する任務で、いまだに現役。


・ F-16 ファイティングファルコン戦闘機(サウスカロライナ州ショー空軍基地)
世界20ヵ国以上で使われている万能のベストセラー機。


・ F-22 ラプター戦闘機(バージニア州ラングレー・ユースティス統合基地)
世界最強と言われるステルス制空戦闘機だが、高額なため製造終了。


・F-35 ライトニング II戦闘機(ユタ州ヒル空軍基地)
垂直・短距離離着陸型や艦載型もある、最新ステルス多用途機。日本の自衛隊でも使用。


 この5機が編隊を組んで飛行するのは世界で初めてだという。第2次大戦後の1947年に設立された米空軍は、今年が75年の記念の年。歴史的なフライオーバーでスーパーボウルの盛り上げにも一役買う。


 米空軍ヘリテージ財団の発表は以下の通り。


「2月13日に開催される第56回スーパーボウルの国歌斉唱時に、空軍の75年の歴史を象徴する5機の航空機が、カリフォルニア州イングルウッドのSoFiスタジアム上空で、世界初のフライオーバーを行う。」

「試合前には、編隊が上空で所定の位置につくまでの間、ライブ中継が行われ、特別なインタビューやセグメントも予定されている。13日午後6時(米国東部時間)に空軍のFacebookページにアクセスして、放送をお楽しみください。」

「合衆国空軍は、年間約1000回のフライオーバーを実施しており、航空機の性能をアピールするとともに、愛国心や次世代の航空ファンを鼓舞する役割を果たしている。これらのフライオーバーは、空軍のパイロット、乗務員、地上管制チームの『タイム・オーバー・ターゲット・トレーニング』としての役割を持っており、納税者に新たな負担を強いることなく行われている。」

 今回のスーパーボウルでは、ハーフタイムショーに、ドクター・ドレー、スヌープ・ドッグ、エミネム、メアリー・J・ブライジ、ケンドリック・ラマーという、ヒップホップの5大スーパースターがそろう。日本でも、アメリカンフットボールには興味や関心がなくとも、スーパーボウルだけは別という、ミュージックファンは多い。

 P-51、A-10 、F-16、F-22、F-35という、米空軍の「歴史的5大スーパースター機」がフライオーバーで編隊飛行を行う今回のスーパーボウルは、航空・飛行機マニアの人たちにとっても見逃せないイベントとなりそうだ。

【小座野容斉】

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