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2022-03-06

スマイルスポーツ・アスリートインタビュー 河合来夢(ブレイキン) 「自分らしいダンス」をしてパリオリンピックで金メダルを獲る

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河合来夢選手はパリ2024オリンピックから正式種目となるブレイキンでメダル獲得を目指す(photo : Smile Sports)

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2024年パリオリンピックの新種目として採用されたブレイキンは、日本には男女ともにメダル有力と期待される選手が多い。ダンサーネームRAMとして活躍する河合来夢選手は、2018年のユースオリンピックで女子ブレイキンと混合団体で二冠に輝き、昨年の東京2020オリンピックの閉会式ではベアラーを務めるなど、大きな注目を集めている選手だ。そんな期待の新星が、ダンスへの思い、パリオリンピックへ向けての意気込みをスマイルスポーツのインタビューで語ってくれた。
 

日本選手団の活躍で大いに盛り上がった東京2020オリンピックの閉会式で、髙藤直寿選手、大橋悠依選手、北園丈琉選手といったメダリストたちとともに、日本国旗を持って行進する一人の女性の姿があった。

「あの女の子は誰?」とSNS上で話題となった人物こそが、2024年のパリオリンピックから正式種目となるブレイキンの新星・河合来夢(RAM)選手だ。ベアラーを務めたことで近づいて来る、夢の舞台への思いは大きくなった。

「メダリストの皆さんがキラキラして見えて、言葉にできない感情がありました。自分もパリでメダルを獲って、メダリストの方たちと同じ景色を見たい。オリンピックを目指したい気持ちがより明確なものになりました」

2018年に、新種目として初めて採用された、ブエノスアイレスユースオリンピックでは、2つの金メダルを獲得(女子ブレイキン&混合団体)。そして2020年にブレイキンが2024年のパリオリンピックの正式種目への採用が決まると、その存在が一気にクローズアップされるようになっていく。

「メダル候補として期待されるプレッシャーはあります。でも、これだけ応援してもらうからにはもっと頑張りたいという気持ちになります」

河合選手は女子選手の中では群を抜く力強いパワームーブ(背中や肩、頭で回る大技のこと)を持ち、踊りでも魅せられるオールラウンダーだ。ブレイキンは技術、表現、構成、バトルなどの項目の点数と、出来栄えによるボーナスの加減によって審査される。バトルに勝つためには点数を確実にとっていくことが必要だが、彼女は「自分らしいダンス」にこだわっている。

「バトルに勝つために、点数は大事ですが、それよりも自分のやりたいことを貫いていきたい。大会のときは勝つことを第一に考えていますが、自分の踊りを見てくれた人が元気になったり、頑張ろうと思ってくれたら嬉しいですし、あの子の踊りは楽しいと感じてもらえるのが理想です」


オールラウンダーとして人々を魅了するダンスを披露河合選手(Photo : 株式会社IAM)

2021年11月、憧れの舞台でもあった世界最高峰の1on1ブレイキンバトルイベント『Red Bull BC One World Final 2021』に初出場。準々決勝敗退に終わったものの、得たものは大きかった。“自分のダンス”を表現することの大切さを再認識できたのだ。

「ずっと憧れていた舞台で踊ることができて、こんなにも清々しい気持ちになれるんだということを知りました。自分らしく踊れましたし、心の持ち方が変わった気がします。自分の踊りと気持ち、そして曲調がマッチングしないと、踊らされている感じで楽しくありません。私は先攻だと曲調をとらえるのが苦手で、どうしてもいろいろ考えてしまうのですが、悔いがないように楽しく気持ちよく、自分らしく踊ることが大事なんだなと思います。ダンスは音と自分がハマったときが最高です」

日本のブレイキンは男女ともに世界的に見てもレベルが高く、代表の座を勝ち取るのは世界でメダルを獲るのと同じくらいハードルが高い。それでも彼女は「目標はパリオリンピックでの金メダルと、BC One World Finalでの優勝」と夢を公言する。夢を叶えることができるのは、夢を追い続ける者だけだ。河合選手は自分らしいダンスで人々を魅了し、自らの夢をつかみとる。

 
こちらのインタビューのほか、ダンスを本格的に取り組むきっかけや、壁を乗り越えながら徐々にトップダンサーの仲間入りをしていく過程など、カラー2ページにわたるインタビューは、3月1日に(公財)東京都スポーツ文化事業団が発行した『スマイルスポーツVol.89』に掲載されています。



河合来夢(かわい・らむ)
2001年4月11日生、神奈川県出身。2017年に「THE FLOORRIORZ」のメンバーとなり、ブレイクダンスの世界選手権「Battle of the Year」で優勝。2018年にはユースオリンピックにて、女子ブレイキンと混合団体の2種目で金メダルを獲得した。2021年、東京2020オリンピックの聖火ランナー、閉会式のベアラーを務めた。

 

スマイルスポーツデジタル版はこちら
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スマイルスポーツ誌のインタビュー特別編!
河合来夢選手の素顔が分かるQ&Aインタビュー動画と読者の皆様へのメッセージはこちら


 

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