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2022-04-01

【しゅりんぷ池田のカード春秋】BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS-

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「進歩」がテーマのカードセットが登場

 毎年、何かしらのテーマを決めて各球団から3名をピックアップして構成されるカードセット「ICONS」。2021年のテーマは「PROGRESS(進歩)」なのだとか。20年進歩を遂げた選手、21年の進歩を期待される選手が取り上げられています。

 リストを一覧する限り若手選手が多いのですが、年かさの選手では大野雄大と堂林翔太が選ばれているのが目を引きます。

BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS- No.26 大野雄大(D)
BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS- No.26 大野雄大(D)

 大野は19、20年の2シーズンの活躍が目覚ましいので忘れられがちですが、その前年の18年は未勝利だったのです。同年の登板数も6試合のみ。ドラゴンズのエースの、この落ち込みぶりには驚いたものです。そこから一転、19年はノーヒットノーランを達成して防御率1位に。続く20年も連続してタイトルを獲得し、近年まれに見る6完封を記録したことが評価され、球界先発投手の最高の栄誉である沢村賞を受賞するに至りました。連続して2ケタ勝利を挙げていたころをしのぐ進歩ぶりです。

BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS- No.33 堂林翔太(C)
BBMベースボールカードセット2021 ICONS -PROGRESS- No.33 堂林翔太(C)

 一方の堂林は「進歩」というより「復活」でしょうか。同選手は12年に当時の野村謙二郎監督に抜てきされて全144試合に出場して118安打、14本塁打をマーク。カープの〝プリンス〟と呼ばれる人気選手となりましたが、ここから年々成績が下降。19年には28試合で7安打したのみに終わります。結局1シーズンだけ活躍した〝一発屋〟としてキャリアを終えるのかと思っていたら、20年突如復活。8年ぶりに規定打席に到達し、再び14本塁打したのでした。打率も前回の.242から.279へと上昇。21年も、さらなる「進歩」を期待しています。
(週刊ベースボール2021年4月5日号 掲載記事再編)

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